30枚の組写真をつくったる!必要なことと注意点は?


4枚とかの組写真に加え、30枚の作品にも挑戦中の今日この頃、日々勉強です。ポートフォリオをプロの写真家に見てもらったり、写真学校卒のプロの卵に意見をもらったりと精力的に活動し、今までの自分では思わなかったことなんかを吸収すべく頭をフル回転させております!

今日は、自分の備忘録がてらこれまでに学んだこと・考えたことをまとめてみます。

30枚組と4枚の組写真は意味が違う 

当たり前と言えば当たり前ですが、30枚で1つの作品にする時と4枚組でアマチュア向けのフォトコンテストに出品するのでは意味合いが違ってきます。特に30枚ともなると、ある一定のテーマ性が強く求められます。そして作品全体を見た時に面的な広がりがあるストーリーが見えてくる必要があると考えています。

また、ドキュメンタリーという分野で考えると、少なくとも周囲の状況がある程度見える状態の方が好まれるようです(個人的にはアップの写真も好きなんですけどね)。これはポートフォリオレビューの記事でも書いたことですね。おそらくその方が作品全体を通して状況が見えやすくなり、ストーリーの広がりが出やすくなるからではないでしょうか。

 

もちろん、4枚組でも周囲の状況が見える素晴らしい写真はたくさんありますが、フォトコンテストの入賞作品なんかを見ている限りでは、組の中にアップを入れていることが多いような気がします。なんだかんだで4枚だと作品をパッと見た時のインパクトも求められますからね。

もちろん、線でつながったようなストーリーが見えればそれに越したことはないと思いますが、面的な広がりまで表現するのは至難の技でしょう。むしろ組むことによって想像力が掻き立てられるような4点を打っていくようなイメージで捉えています。

30枚組む時に必要なこと

4枚くらいの組ではあまり考えなかったことも、30枚くらいの意識的に考える必要が出てきそうです。

 

4枚ではあまり考えませんでしたし、そもそも「そんなの入れられないよね」となる写真でも、30枚となると必要となる場合もあるようです。たとえばイメージカット。竹沢うるまさんが得意なやつですね。

言い方が適当かわかりませんが、よく分からないけどブレていて、でもイイ感じ!の写真なんかがこれにあたります。あとは炎のアップとか水滴とか。それ自体がドキュメンタリーというよりも、「世界観を象徴するようなイメージを形にしたもの」というのが自分の理解です。

 

また、連続写真もありのようです。自分の場合キルギスに行って羊飼いになってきたわけですが、羊が移動しているところを連続写真で撮るようなものです。それにブレが意識的に入っているようだと確かにカッコ良さそうですよね、迫力あるし。

今まで意識的にそういったカットを撮ったことはありませんでしたが、これから撮影の際には頭の片隅に置いておこうと思っています。

 

あとは生活感を感じられる静物。分かりやすいところで言うと、東南アジア圏なら仏花や仏像、ウイグルだったらナンとかラグメン、ヤカンとかでしょうか。これも気が付いた時には撮るようにしていましたが、作品の構成要素として不可欠だということになればもっと慎重に目配りして歩く必要がありそうです。

 

これは4枚程度の組写真でも言えることですが、構図にも工夫が必要です。日の丸構図や3分割構図は有名ですが、そのほかにも集中線構図とかいろいろありますよね。自分はそのパターンが少ないなぁ、というのが現状です。

4枚だと雰囲気が違う写真を4枚組んだら勝手に構図に差をつけることになるかもしれませんが、30枚ともなれば計算していろいろな構図で組んであげなければ、作品全体が単調になってしまいます。構図は勉強だそうです。たくさんの写真集を見て、イメージを養っていくことが大切ですね。

 

また、アングルも重要な視点です。目線の位置から水平に撮るか、それとも俯瞰して撮るか。あるいはローアングルから撮るか。斜めとか横からというのも、当然考えられますね。さらに、距離感。遠くから撮るか近くから撮るか、それとも普通に会話しているくらいの位置から撮るか。画角はどの程度にするか。構図、アングル、距離感、画角なんかを組み合わせると、バラエティに富んだ、見ていて飽きない作品になるのだろうと思います。

こうしたことを踏まえて「自分に足りないカットはどんなカットか?」を考えながら旅すると、必要なカットに対するアンテナが高くなり、欲しいカットを見つけられる可能性が高まるのだろうと思います。ま、そこまでするか?って話ですが。


これが正解とはまだまだ言えないもので、あくまでぼくの備忘録になりますが、いろんな人に話を聞きながら書いているので、そこまで間違ったことは書いていないと思います。

30枚ともなると、現地に何度も足を運んで撮りためないと組めないレベルだと思います。そう考えると、やろうと決心して取り組むだけでもなかなか大変。でもこれを乗り越えていかないとまとまった作品は作れないし、ましてや写真集を作るなんてできません。頑張らないとですね。

 

雨のち晴れ。がんがん攻めていこう!


カシュガル郊外へ!昔ながらのウイグルを堪能。


キルギスでの夢・幻のような時間を過ごして、ウイグルに飛行機で戻ってきました。この時点ですでに当初の予定を満足にこなしていたので、あとはのんびりと楽しむだけという状態。のんびりと言いつつ、結局頑張って写真撮っちゃうんですけどね。

キルギスからの飛行機は深夜にカシュガル空港に到着。そこから元いたパミールゲストハウスへ。深夜着ということもあってエイティガール寺院まで20元でした。キルギスに行く前に、郊外のローカルバザールが面白いという情報を教えてもらっていたので、次の日は教えてくれた方についていくことにしました。

いざ、ローカルバザールへ……?

この日は雪。カシュガルの雪は珍しく、得した気分です。そんな中、タクシーを駆使して郊外へ!……と思いきや、30分も走らないうちに検問で止められます。ちょっと待てと言われて30分くらい待たされ、そこからさらに30分以上の交渉の末に、結局追い返されます。

理由は「我々の安全のため」。中国が危ないって言ってるようなもんじゃん……。ま、つまるところ外国人に郊外を見せたくないということなのでしょう。そういうことをするなら最初から言って良い場所とダメな場所を明示して欲しいですよね。

 

ローカルバザールに連れて行ってくれるはずだった人(以下、ロカバザさん)と、意気消沈しながらカシュガルに戻るべくトボトボと歩き出します。なんとも後ろ髪を引かれる思い。そしてカシュガルに戻って何するんだ?という今更感。すでにカシュガルのバザールなら散々撮った後でしたし、その日は郊外に行く気満々だったので、代案なんて考えてません。

すると遠くに村らしきものが。明らかにローカルな村。どうするか少し相談した後、どうせ郊外のバザールに行けないということで、とりあえずその村らしき方向に歩いてみることにしました。

名も知らぬ村でラグメン@ウイグル

村は本当に普通に村でした。外国人が訪れることなんてまずないであろう村の狭い路地を歩いて村人に声をかけると、みんなニコニコと挨拶を返してくれます。ちなみにウイグル語で挨拶は「ヤクシマ」で、返すときは「ヤクシ」です。覚えやすいですよね。

村に着いた時点で一度ロカバザさんと別れ、それぞれ別で村を巡ることに。しばらく歩くと門が開いていて、中で雪かきをする音が。挨拶をして入れてもらい、写真を撮影させてもらいます。

ウイグルの少女
ウイグルの少女

また路地に戻って歩き出そうとすると、今度はウイグル模様の服を着たおばちゃん。すると、なんと家でラグメンを食べてけ!と。言葉は通じませんが、つまりそういうことでした。

彼女の家の中は小さな窓が一つあるだけで暗く、お世辞にも広い家とは言えません。でも夫がいて、たぶん息子と娘がいて、さらに孫が3人もいるようでした。幸せな空気に包まれています。

早速ラグメンを作り始めたおばちゃん。手際よく麺を作っていきます。ウイグルのラグメンはまな板にたたきつけながら勢いよく麺を伸ばしていくのが特徴です。その間にも旦那さんが気を使ってくれてナンとお茶をくれます。

ラグメンが出来上がれば調味料から何から勧めてくれて、食べ終わったらお代わりまで勧めます。正直なところお腹いっぱいだったのですが、好意を無にもできずお代わりして食べました。

 

お礼を言って外に出ると、ロカバザさん発見。子供に写真を撮れとせがまれて追いかけられています。ラグメンおばちゃんの旦那さんが「あれお前の友達?」と聞いてきたのでそうだと答えると、再びラグメンタイムに突入。おそらく合計で2時間は滞在していたんじゃないでしょうか。たっぷりローカルなウイグルを満喫させてもらいました。

路地裏の子供達
路地裏の子供達

ちなみに、このあと外に出たらまた子供達と遭遇。1時間以上にわたって雪合戦に興じました。硬い雪玉をなんどもぶつけられ、ヘロヘロになりました。子供はどこの国でもやんちゃです!

いろいろ予定とは違う1日になりましたが、それでも十分に楽しめるカシュガル郊外でした。ちょっと足をのばすだけで、結構ローカルな地域も見れるんですね。

定番アニマルマーケット!ただし真冬編

カシュガルといえばアニマルマーケット。すっかり有名……ではないですが、行ったことのある人なら名前くらい聞いたことがあるはずです。日曜にしか開かれていない郊外のマーケットで、昔ながらのウイグル的な生活を覗くことができます。

ぼくは既に2回訪れたことがありますが、今回の旅は真冬。しかも雪が降ったあとです。こんなレアなタイミングはなかなかないと思い、飛行機の時間まであまりありませんでしたが無理して行ってみることにしました。

 

夏ほどの活気はないものの、それでもやはり盛況。羊の背には霜がびっしりと張り付き、牛の鼻息は白く空気を震わせます。アニマルマーケットについてはカシュガル記事でだいぶ紹介させてもらいましたので、今回は写真を何枚か載せるのみにとどめておきます。詳しくは過去記事を!

 

真冬のアニマルマーケット
真冬のアニマルマーケット
売られていく羊達
売られていく羊達
ヤク
ヤク

最後の最後まで楽しめた今回のウイグル・キルギスへの旅。どちらの国も複雑な問題を抱えていて、単に楽しむというよりも考えさせられることが多い旅になりました。

雨のち晴れ。みんなが楽しく生きられますように。