写真家リストを作ってみた!参考にして自分の糧に!

自分がいろいろと訪れた写真美術館や個展、そして購入した写真集などを元に、写真家についてアーカイブ的にまとめておきます。良い写真を撮りたいと思ったら、やはり色々な人の作品を研究して自分の糧にすることが必要ですしね。

写真家一覧(敬称略)

竹沢うるま

海外の旅写真を撮っている方。世界一周中の記録をまとめたwalk aboutが有名ですが、最近製作されたKorlaも良いです。ドキュメンタリー的に撮るというよりもフォトジェニックな写真が多い印象です。最近の売れっ子写真家です。

竹沢さんは、ブレを使って印象的な写真を撮っています。ぼくは竹沢さんの写真を見るまで、部分的に動きを出す目的以外でぶらすなんて考えたこともなかったのです。なかなか使いどころが難しいですが、自分の引き出しの一つとして参考にしたいと思います。

竹沢さんの本の中では、処女作がもっとも印象的です。

ダヤニータ・シン

インドの写真家。去勢した「ユーナック」のシリーズや、移動美術館といった取組が有名らしい。移動美術館のコンセプトにより、その場に応じて色々な見せ方をするそうです。もともと報道写真を撮っていたそうですが、あるタイミングで日常的な写真に取り組むようになったとか。

モノクロの丁寧なプリントで、じっくりと見入りたくなるような作品が多いです。2017年6月には、東京都写真美術館で写真展が開催されていました。美術館限定の写真集も買ってしまいました。

決定的な瞬間を撮るというよりも、日常を丁寧に観察しながら記録している印象です。長い年月をかけ、人間同士の付き合いを重ねて撮影されたユーナックのシリーズが特に印象深いです。

 

永倉洋海

アフガンの指導者マスードや、エルサルバドルのヘスースを幼少から結婚後まで撮り続けたドキュメンタリー写真で有名です。

もともと戦場などで決定的瞬間を狙っていたそうですが、ある時期から人々の日常にこそ時代の変化の本質があるとの考えを持つようになり、戦争中の国などでもそこに生きる民間人を撮影するようになったとのこと。人々の素朴な生き様を捉える眼差しに共感できます。特にマスードは指導者の人間らしさに焦点が当たっていてすごく好きです。多分自分はこの路線でいくんだろうなぁ。

 

セバスチャン・サルガド

アフリカの飢餓やアメリカの労働者などの撮影で名声を得て、現在は残すべき地球の自然を撮影している方。モノクロ写真で、極めて印象的な写真が並びます。自分が持っているのはSAHELとGENESYSの2冊。前者がアフリカを撮影した処女作、後者が最新の自然写真です。

この方は経歴も特殊で、ブラジルからヨーロッパに亡命し、大学で勉強して国際機関で働き、その後写真家になっています。手放すものは決して小さくなかったでしょうに、そこで決断できるというのはすごいですね。自分もいざとなったらきちんと自分の人生を決断できるようになりたいものです。

ずっと人物の写真を撮り続けてきた人ですが、最新のGENESYSは地球環境をテーマにしたもの。たくさんの写真が収録されており、どれも素晴らしいです。写真集の価格はそれなりにしますが、ボリュームがものすごいので、決して高いとは思いません。モノクロにするならこんな風に仕上げたいと思えます。

 

スティーブ・マッカリー

ポートレートが非常に有名な方。有名な写真家集団マグナムの一員でもあります。この方の作品では、特にナショナルジオグラフィックの表紙を飾ったアフガンの少女の写真が有名です。真っ赤な衣服と緑の壁・瞳。色使いの大切さなんかを学ぶにはちょうど良いと思っています。また、世界各国を歩いて撮影している点で、ある種の旅写真家でもあります。

日本の写真界ではあまり評判が良くないと聞いたことがありますが、ぼくは好きです。完全に準備され、計算して撮っているので、少しわざとらしいかなーと思うときもありますが、人々の力強い目線が印象的で、ついつい引き込まれてしまいます。

 

山崎博

先日東京都写真美術館で個展が開催されていた人。長秒露光によって光の軌跡を追ってみたり、水平線で画面を真っ二つにする形で色々な海のパターンを撮ったり。桜と太陽を重ね合わせるようにして撮影したドアップ画像も。

全体を見てみて、色々な実験を行なっているというのがよくわかる作品群だと感じました。この人の作品を見ると、写真って芸術表現の一つなんだということを実感を持って感じられます。様々な制約を自ら課すことによって、かえって創造的な作品になるのだろうと感じました。

 

ソール・ライター

ニューヨークが生んだ伝説、のキャッチフレーズとともに、日本は東京、渋谷文化村で回顧展が開かれました。

特にカラー写真が有名で、真っ白な雪景色の中に真っ赤な傘が現れたり、窓の曇りガラス越しに向こう側にいる人を捉えるなど、ストレートな表現というよりは、計算して余韻を残す写真が多い印象です。額縁構図や色遣い、遠近感などは特筆すべきもので、自分が作品を作っていく中でも大いに参考になると感じました。

特にSNSが全盛のこの時代、「どや!」って感じの力強い印象を与える写真が多いですが、ソールライターの写真は、空気や余韻を静かに感じさせてくれます。このような写真はちゃんと意識的に撮れるようになりたいものです。

藤原新也

「メメント・モリ」などの写真集が有名。また、文章も独特なものを書く方です。東京芸術大学で絵画を勉強していたようですが、それをやめてインドを放浪。その時に撮影していた写真が本業になったそうです。

人間が犬に食べられているなどショッキングな写真も多いですが、藤原さん独自の視点で切り取られた作品と添えられる文章は唯一無二です。でも解釈がすごく難しい。

今の時点では、写真と言葉の組み合わせで生きる写真もあれば死ぬ写真もあるということ。写真だけではなく、言葉を自由に使えるようになりたいと思います。

 

 


世の中にはたくさんの写真家がいるわけですが、意外と誰がどんなものを撮影しているかって知らないものです。地道に写真集を買ったり写真展に行って勉強を重ねようと思います。

雨のち晴れ。自分もいつかきっと!

2017.0904リライト

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