今回は、ぼくが組写真を作ろうともがいてきた軌跡です。
特に4月からの数ヶ月、組写真を作ろうともがいてきました。色々と迷い、試行錯誤しながらやってきた数ヶ月、ところどころで思ったことをつぶやいていたので、あとで自分で見返すためにもまとめなおしました。
ツイートを見てもわかるように、本当に迷いまくっています。
30枚の組写真を作るまでの軌跡
最近のものからどんどん過去に遡る形で見ていきます。
写真を撮るとき、あるいはセレクトするときに「これはドキュメンタリー向けか、単写真でナショジオ向けか」くらいのざっくりとした選別意識を持って置いた方が良いと感じます。それぞれで「良い写真」の基準が異なるし(かぶるときもあるけど)。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年8月19日
この「良い写真の基準が違う」という意識はすごく大切だと思います。単写真で評価されても組で使ったらものすごいダメ出しされることなんてザラにあるでしょう。講評してくれる人がどういう立場で話をしているのか聞き分ける能力も重要です。
写真作品を観るとき観られるとき、どうしてもテーマとか伝えたいことを聞くし聞かれる。就活の志望動機みたいなもんだ。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年8月13日
特に組写真の場合、ある種の物語を作るってことなんだと感じました。ストーリーというか。その点、美しい写真を撮るだけではなく、小説家的なストーリーを考える能力も重要なんでしょう。このストーリーを考える上で避けられないのがテーマ。自分が何を撮りたいのか、なぜ撮りたいのか、といったことはいくら考えても考えすぎということはないくらい重要だと考えるようになりました。
ぱっと見綺麗なだけじゃなくて、ちゃんと記録としての意味がある写真を撮りたい。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年8月8日
写真という媒体の特徴は、記録性にあると思っています。写真は過ぎゆく時間を止めて記録することができます。ぼくは作品を作っていく中で「自分の作品は何を記録し、残しておきたいんだろう?」と考えながらセレクトしていました。本当は撮る段階からちゃんと考えないといけないんだろうけど。
見せれば見せるほど自分のレベルアップに繋がる。引き出しが増える。見せるのは恥ずかしいし厳しいこと言われることも多いけど、これも写真におけるトレーニングなんだと思う。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年8月3日
写真を他人に見せるって気恥ずかしい。でも見せることによって自分では気づかなかったことを指摘してもらえることもあります。展示を目指すにしても本を目指すにしても、自分の価値観を他人に差し出してみることに他ならないと思っています。そうすると、事前に「他者にはどう映っているのか」を把握することはすごく意味があることだと思います。リハーサルの意味もあるでしょう。
しかも、これって意外とやられていないのでは?と感じます。少なくとも自分の周りでは「他人に見せる」ということがあまりやられていませんでした。まあ厳しいことを言われたら辛いのは分かりますけどね。
見過ごされていたもの、地元の人は気にも留めないもの、でも知らないうちに消えてしまうであろうもの。たぶんそんなのが撮りたいんだろうな。まだもやっとしてるけど。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年7月30日
「記録生」に繋がる話。象徴的なもの・派手なものは誰もが撮っています。他の人に目が向けられていないもので、かつ記録することに意義を感じられるもの。そんなものを撮っていきたいです。
写真家は二度シャッターを切るそうな。撮影するときとセレクトするとき。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年7月29日
ニコンのポートフォリオレビューで聞いた話。撮影を頑張るのはみんなやっているけど、セレクトをどこまで頑張ってやれているか。常に自分自身に言い聞かせたいです。
同世代の写真をたくさん見ておくこと。同じようなもの撮っても仕方がないもんね。他の人のものを見ると、おのずと自分で選べない写真も見えてくるはず。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年7月29日
「記録としての意味」であれ「芸術としての価値」であれ、他人と同じことをやっていても仕方がありません。誰よりも技術的に優れたものを撮影できるというのであれば話は違うかもしれませんが。
他人の作品を見るのは、単に参考にしたいからというだけでなく、自分のオリジナリティを出す上で不可欠でしょう。
こうやってアドバイスをもらってみてあらためて感じるのは、人によって感じることって全然違うっていうこと。「この写真が良い!」と言ってくださる人がいる一方で、同じ写真を不要と感じる人もいる。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年7月29日
芸術の世界の難しいところです。最終的には自分自身でセレクトしていく必要がありますが、他人がどういった写真を好むのかは非常に参考になります。
コンタクトシートは一覧性が高くて、30枚とかの組写真作るのが捗りそう。1枚1枚印刷するよりコストも低いし、場所も取らない。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年7月23日
テクニカルな話ですね。本当に便利です。フォトショップを持っている人であれば作れますので、やってみたら良いと思います。パソコンの画面上でセレクトするよりも写真の手触りを感じます。
ウイグルを撮る、ではなくてウイグルで生きる人を撮る。ウイグルで生きる人の美しさと苦しさを撮る。そうやってちょっとずつ撮りたいものを掘り起こしていくことで自分が撮りたいテーマにたどり着ける気がする。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年5月21日
これは旅行写真から脱皮するにはどうすれば良いのだろう?とか考えている時に思っていたこと。できる限り深く深く掘り下げていくことが大切。どうせ作品の紹介文を書く時にぶち当たる壁です。
商業カメラマンになりたいのか、それとも写真という表現を用いた芸術家になりたいのか。2つは似て非なるものなんだろうな。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年4月23日
作家と呼ばれる人の作品と雑誌の写真を見比べたら一目瞭然ですね。どちらにもそれぞれの価値がありますから、自分はどちらをやりたいのか、どちらをやっているのか理解しておく必要がありそうです。
あらためて自分が海外で写真を撮る意味を考え直さないとな。海外で写真撮っている人なんてたくさんいるし、フォトジェニックなものは余計にみんなが撮ってる。そんな中で、自分が撮影する意味って何だろう。
— らぴ@旅と写真 (@rapi_blue) 2017年4月23日
今回、30枚で作品を作ろうともがいたわけですが、こういうのってきちんと記録しておかないとすぐに忘れちゃうんですよね。写真をやっていると撮影ノートをつけている人もいますが、これと同じくセレクトの段階でも記録することが重要なのではないかと思います。今回の反省を次に生かして、確実にステップアップできるようにしたいものです。
雨のち晴れ、きっと明日は晴れるよね!
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