民俗文化財って何?どう保護されているの?を優しく解説。


次は、民俗文化財について多少詳しく解説します。

民俗といえば、お祭りとかお祭りの用具とか、鵜飼とか、なまはげとか。「それって文化財なんだ?」って思う方も多い分野だと思います。駅の観光用ポスターなんかを見ると「国指定重要無形民俗文化財」なんて言葉が書かれていることが多いですので、今度注意してみてみてください。

民俗文化財そのものを少し詳しく。

まずはおさらいがてら。民俗文化財ですが、「民族」ではなく「民俗」です。

で「民俗」って何さ?という話になると思うんですが、「地域に根ざした衣食住・生業・信仰・年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋、その他の物件など、人々が日常生活の中で想像し、継承してきた国民の生活の推移を理解する上で欠かせないもの」です。

簡単にいうと、「人々の暮らしぶりに関するもの」となります。

 

これらのうちで国として特に重要・価値が高いと認めたものが重要有形民俗文化財と重要無形文化財です。有形民俗には、無形民俗で用いられる衣服・器具・家具なんかが該当します。

最近では、昨年ユネスコ無形文化遺産にも記載された山・鉾・屋台行事なんかがわかりやすいですね。いわゆる山車祭りです。

 

29年4月現在、重要有形民俗文化財は220、重要無形民俗文化財は303あります。有形・無形共にたくさんの種類に分かれていますが、無形は分野としては3つ。風俗慣習、民俗芸能、民俗技術です。

民俗文化財保護はどう行われている?

まずは有形への支援から。

有形というくらいですから、有形民俗文化財は形あるものです。そうすると、そのものをいかに維持していくかということに焦点が当たります。ですから、その「モノ」自体を保存・継承するため、道具の修理などに国からの補助が出ています。

また、防災設備の整備や、保存施設・展示施設の整備、管理費用などにも補助が出ます。補助率は対象経費の2分の1です。

 

次に無形への支援。

無形の民俗文化財は、形がありません。そうなると伝承・活用への支援というように、有形とは異なる支援の枠組みになってきます。例えば伝承者の要請や現地公開の費用がそれにあたります。

ただし、重要無形民俗文化財を続けて行くために必要な用具の修理・身長や施設の修理・防災にも支援がなされます。これも補助率は補助対象経費の2分の1です。

また、無形であるという特色から、記録作成も行います。民俗は生活ですから、その形が変化していくことも当然にあり得るわけです。そんな中で、「今ある形」を後世に伝えるためには、その状態を記録しておく必要がありますよね。ですから映像なんかに残しておくわけです。

 

このように、民俗文化財の保存・活用のために国が指定し、そして指定したものについて補助金を出すというのが今のところの保護の枠組みです。


最後に一つだけ。ここで例としてあげたお祭りやなまはげ等は、民俗文化財の中でも派手なものです。

実際の民俗文化財の中には、「え?これが文化財なの?」という見た目が地味なものもあります。この文化財類型は、芸術的な素晴らしさではなく、人々がどう生きてきたかを知るためのものですから、そのような「歴史・変遷を知る」上で重要なものは、民俗文化財として価値あるものなんです。

 

雨のち晴れ、きっと明日は晴れるよね!


投稿者: らぴ

旅とカメラと。NikonのD750と58mmf1.4、そして14-24mmf2.8が相棒。望遠欲しい。スポーツとか仕事についても書きます。 雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

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