三段跳の助走距離と助走のスタートはどうやって決めれば良いの?


みなさん、三段跳の助走のスタートで悩んだことがありませんか?

跳躍競技をはじめてまもない人が悩むのが助走。助走距離しかり、助走のスタートしかりです。そんな悩みを解決するため、三段跳の助走についてまとめてみます(断りがない限り、走幅跳も同様だと思ってください)。

助走距離はどうやって決めれば良いの?

三段跳の助走距離ってどうやって決めれば良いんでしょうか?

はじめてまもない人を見ていると、「距離」ありきで決めているようです。学校の先輩と同じ距離にしてみるという場合も多いでしょう。でも、一流アスリートは皆「歩数」で決めているって知っていましたか?歩数を基準にその日の状態を見て微調整するんです。

 

なぜ歩数で決めるんでしょうか。それは、人によって最高疾走速度が異なるからに他なりません。

足が速い人は助走の距離を伸ばすことでより高いスピードでの踏切が可能になります。他方、足が遅い人が助走距離を伸ばしても、疲れるだけです。うまく助走した場合、踏切2歩くらい前に最高スピードに達するものですが、足が遅い人が無駄に助走を伸ばすと踏切からだいぶ前に最高スピードに到達してしまいます。

そもそも助走の目的に立ち返ると、より速いスピードでより適切な踏切を行うためにするものですよね?その目的を達成するために必要十分な助走距離を探すのがもっとも重要です。

 

「では具体的に自分は何歩にすれば良いの?」という疑問を解決しましょう。

大まかな目安として、100mを12秒きれない場合は、16歩で十分です。11秒後半で走れるなら、18歩を試しましょう。11秒前半もしくはそれより速いなら20歩を目安にするのが良いと思います。(走幅跳のトップ選手だと22歩を使ってもおかしくありません)

歩数で助走距離を決める場合、助走の最後2歩が間延びしていないかチェックしましょう。体感的に多少つまり気味と感じるくらいがちょうど良いです。間延びしてしまうとホップで大きく助走スピードを殺してしまうことになりますので、ご注意ください。

 

ちなみに、ぼくの場合は100mで11秒後半。助走にすると11秒中盤の選手と同じくらいの助走スピードでした。そのため、調子が良い時で20歩、悪い時だと16歩程度にしていました。あとは向かい風が強い日はいつもより2歩くらい体を起こすのを遅くするみたいな微調整もします。

助走のスタートはどうすれば良い?

助走には大きく2パターンあります。セットスタートとローリングスタートです。セットスタートの場合、静止した状態(セット)から「ヨーイドン」の形で走り出します。これに対し、ローリングスタートの場合は「補助走」と言われる数歩の歩行や小さなステップを入れてから走り出します。

ではどちらが良いのか?結論から言うと、どちらでも良いです。助走のスタートによって跳躍距離が変わるなんて事実があるなら、世界中の選手が同じスタートになります。自分でやりやすい方を取り入れましょう。

 

助走のスタートで大切なのは、セットにするかローリングにするかと言うよりも、以下のポイントになります。

 

【ポイント】

・リズムよくスタートできているか

・最初の6〜8歩を前傾させ、スピードに乗れるようにしているか

・毎回最初の6歩が同じ距離になっているか(ずれやすいため)

 

助走のスタートは、助走から跳躍に至るまでの一連の流れを作る場所です。助走のスタートがうまくいかないと、どうしても全体として無理やりな助走、無理やりな跳躍になってしまいます。

 

まず、助走スタートのリズムと力感ですが、8割から9割の力感で流しを行うくらいのイメージが良いと考えています。最初から100パーセントのイメージだと、どうしても後半に疲れが出てしまい、もっとも跳躍に影響する助走の最終局面で体をうまくコントロールできなくなってしまいます。

8割〜9割の力感でスタートして、踏切直前で100パーセントに近い力感になるようにしましょう(あくまで100パーセントに「近い」ことが大切。完全に全力になってしまうと踏み切れません。)。

 

助走の最初できちんと前傾していることも大切です。

前傾と言うと上半身だけ前に倒してしまう人がいますが、あくまで重心を前に押し出す・転がしてあげるイメージです。体の軸が曲がってしまっては元も子もないですからね。100m走でもスタートからしばらくは前傾を保ちますが、あれと同じです。最初の6〜8歩でしっかりと地面を押し、加速するように心がけましょう。

また、向かい風の試合では、体を早く起こせば早く起こすほど向かい風に煽られてしまうので、助走スピードをあげにくくなります。それに疲れます。

 

最後に、助走のスタート数歩の助走距離が一定になるように、何度も繰り返し練習しましょう。その日の調子とか気分によってだいぶズレが生じてしまう選手もいますので、要注意です。

大学生だと、助走の6歩目のところに目印を置いて、常に一定になっているかチェックをしながら試合に臨んでいる人も少なくありません。

 


今回は特に「助走のスタート局面」に着目して記事にしてみました。助走のスタートは、跳躍全体の流れに大きく影響する局面です。助走スタートがうまくなれば跳べるようになるわけではありませんが、スタートがダメだと全部ダメになってしまうのは確かです。

あまりこだわりすぎず、でもポイントだけは押さえた助走スタートができるようにしてくださいね。

雨のち晴れ、きっと跳べるよ!。

 

関連記事:三段跳のコツは?特にステップで潰れてしまう人は必読です。

↑初心者用と言いつつ、かなり詳しいです。上級者の方はぜひご一読を。

 


投稿者: らぴ

旅とカメラと。NikonのD750と58mmf1.4、そして14-24mmf2.8が相棒。望遠欲しい。スポーツとか仕事についても書きます。 雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

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