海外でポートレートを撮影するときに大事なこと。

海外での撮影と言えば、やはり現地の人々の生活する姿は欠かせません。しかし周りの人と話をしていると、海外で風景を撮るのはいつも通りで良いけど、言葉もろくに通じない中で現地の人に写真を撮らせてもらうのは非常に難しいと言われます。

でも僕自身は、なぜか海外でポートレートを撮るときに困ったことがほとんどありません。なぜ困らないのか、他の人とどうアプローチが違うのかを考えてみて、ある程度整理ができたので、自分が海外ポートレートの撮影に成功している理由について書いてみます。

 

海外での人物撮影のパターン

撮影にあたっては、①相手に話しかけた後で撮らせてもらう、②こっそり撮影してしまう、の2パターンがあると思います。

僕の場合両方使いますし、①→②の流れに持って行くこともよくあります。これはつまり、話しかけて許可をとった上で撮らせてもらい、もう少し打ち解けてきたところでさりげない姿も撮らせてもらうということです。目線がしっかりカメラを向いている写真も好きですが、生活に入り込んだような自然な写真にも別の魅力があります。

 

①だけだと、完全に目線がカメラを向いた写真ばかりになりますが、②だけだと距離感も遠くなりますし、なんとなく悪いことをしている気がします。

道を歩いているときに道路風景を撮るならその場でシャッターを切って仕舞えば良いと思いますが、誰か特定の人を撮ることを決めたら、ちゃんと許可を取る方が撮る側も撮られる側も気持ちが良いものです。そんな気持ちから、僕は誰か撮りたいと思う人がいたら、基本的に声をかけてから時間をかけて撮らせてもらうようにしています。

 

①→②の流れにすることで、「距離感が近くかつ自然な姿」を撮影することができます。撮影に時間がかかりますが、これができるかどうかが海外での人物撮影の成否を分けると考えています。では、どうすれば声をかけてから自然な姿で撮らせてもらうことができるのでしょう?次は取り組む上で心がけている点についてまとめてみます。

 

海外での人物撮影における心がけ・気をつけていること

リアクションは大げさに

次の「挨拶は現地の言葉で!」とも繋がりますが、特に海外の奥地みたいなところに行くと、言葉が通じません。英語もほとんど通じないということが多いです。そうすると、コミュニケーションはノンバーバル、つまり身振り手振りや表情といった言葉以外の手段を使う必要が出てきます。よく日本人が苦手とする分野だって言われますよね。

このようなノンバーバルコミュニケーションをとるにあたっては、多少リアクションを大げさにしなければ、伝えたいことが伝わりません。「すごく美味しい!!」とか「本当にありがとう!!」という感じで、ビックリマークを2つくらいつけるイメージで人と接することが大切です。

リアクションが大きい方が「本当に美味しいんだな」と相手も喜んでくれますし、よそ者である旅行者に対し親近感みたいなものを覚えてくれます。親しみを覚えてもらい、現地の人と仲良くなることは、素敵なポートレートを撮るための第一歩です。

 

挨拶は現地の言葉で!

多少なりとも英語が話せたりすると、「ハロー」とか「センキュー」とか使いたくなりますよね。でもここで現地の言葉を使うと、一気に雰囲気が和らぎます。これは仮に相手が英語を話せたとしてもです。僕は、現地の言葉で挨拶をすることによって相手の文化に対する敬意を多少なりとも示せるのではないかと考えています。

それに、挨拶を現地の言葉ですることによって、「お、お前〇〇語を話せるのか?」なんて言われるなど、会話の切り口もできます。「〇〇と〇〇しか話せないんだー」と返しても問題ありません。コミュニケーションの入り口に立つことが重要なんです。

 

大人と仲良くなりたいなら、まずは子供から

子供って無邪気ですぐに写真を撮らせてくれます。カメラという機械そのものに興味を持って「撮れよ!」と迫ってくるくらいです。その一方で、大人は撮らせてくれる人と撮らせてくれない人に分かれます。

もちろん、写真が嫌な人は撮らせてくれないのですが、単純に「知らない人に撮られるのが嫌」という人も一定数います。そういう人に対しては、ある程度親近感を持ってもらうことで撮影させてもらおうことができます。

そんな時に鍵になるのが子供だったりします。僕は子供と遊ぶのも好きですが、子供と遊んでいるうちに周囲の大人たちも表情が和らいでいくように思えます。こうなると心の壁も一気になくなります。

結果論ではありますが、子供と仲良くなることで大人にも気を許してもらえます。そうすると大人にも自然な写真を撮らせてもらえることが多いです。

 

【番外編】渡航前に髪は短く切っておく

僕はいつも、渡航前に髪を短く切っています。旅行中も可能な限り髭を剃って、見た目を若々しく保つように心がけます。

人は見た目によらないとは言いますが、なんだかんだで初対面の時には、第一印象ってすごく大事です。特に自分はもともと見た目が子供っぽいので、髪を短くしたり髭を綺麗にそったりして子供っぽくすることで、海外では常に可愛がってもらっています。ちなみに、合わせ技でリアクションの大きさや現地の言葉を少しでも使うことで、さらに地元の人たちとの距離がぐっと縮まります。

ネコを見たら可愛がりたくなるのと同じように、若いガキでニコニコしたやつを見たらたいていの場合可愛がりたくなるのが人間の性です。騙されたと思ってやって見てください。

 


 

ポートレートを撮らせてもらうときは、兎にも角にも相手との信頼関係をいかに築くかが大切です。海外の場合、その入口部分にハードルが置いてある感じですが、一度そのハードルを越えると一気に距離が縮まる感じがします。

写真の撮影テクニックはもちろんすごく大切だと思いますが、それ以上にコミュニケーションなどの写真のテク以外の部分が重要になると思います。撮影はできて当たり前というくらいかもしれません。自分はこれからも海外で人物を撮っていくつもりですので、より良い写真を撮れるように色々試していきたいと思います。

雨のち晴れ、いつかきっと晴れるよね。

 

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