ミャンマーで最も有名なのがバガンの遺跡群。ミャンマーを訪れる目的としてこの街の訪問をあげる人も少なくないでしょう。それくらいに大規模で素晴らしい遺跡なんです。
また、あまり知られていませんが、バガンの町自体ものどかで素敵です。ミャンマー随一の観光地ですが、まだ昔ながらの生活も随所に見られます。急速に観光地としての整備が進んでいますので、今のうちに見ておいた方が良いでしょう。
そんなバガンは、自転車をレンタルして回ることができます。貸し自転車屋さんはたくさんあるので、見つけられないことはないはずです。かなり暑い土地ですが、ゆっくりと自転車で回ると、車などで回る以上にバガンの雄大さを感じられること間違いなしです。
神秘的な朝日と夕日 ~バガン遺跡群~
黒から紫紺へ、地平線から徐々に赤みが差し、急にオレンジに。 仏塔は霞と後光に包まれます。平原と仏塔と朝日……眼前に広がるのは、それだけ。
アンコールやメコン、敦煌の夕暮れも胸に残るものでしたが、それ以上かも。点々と朝日に浮かび上がっている仏塔は、その感覚の微妙な広さに物悲しさを感じさせます。同時に、それらの一つ一つが、人間が紆余曲折を経ながら、それでもなんとか歴史を積み重ねてきたということを語りかけるようです。
サンライズ、サンセットポイントはいくつもありますが、人気はシュエサンドー。僕はここで朝日を見ました。バイクで来れば、ニャウンウーから20分くらい。あっという間です。
ただし、ここはあまりにもポイントとして有名で、日の出の最低1時間前には到着するように行かないと、良い場所はほとんど取られてしまいます。そして有名ということで、寺院は観光客でいっぱいに。かなりの混雑具合ですので、混雑が嫌いな人にとっては、「ちょっと……」という感じになるかもしれません。
もう一つ、僕が宿のおっちゃんからお勧めされたのは、ブレディというお寺です。ここは知る人ぞ知るという感じらしく、そこまで人が集まりません。人が集まらないから綺麗な景色が見れないなんてことは全然なく、ここも素敵な景色ということです(残念ながら僕は曇のせいで、綺麗な日暮れを見れませんでしたが……)。
バガンには最低2日は滞在することをオススメします。天気が悪ければ朝日も夕日も見れません。せめて2回はトライしてみないともったいないです。絶対に後悔します。
僕が後悔してるのは、気球に乗らなかったこと。気球の値段は結構高くて、「ま、そこまでしなくても良いかな」と思ってやめたんですが、あれだけ素晴らしいサンライズを見てしまうと、お金には代え難いものもあったかもしれないと思ってしまいました。トライしてみる価値はありますね……。
素敵なおっちゃんがいるゲストハウス「PYINSA RUPA」~観光拠点ニャウンウー~
バガン観光の起点はニャウンウーという小さな町。
ヤンゴンから夜行バスでバガンに向かうと、街から遥か遠くのバスターミナルで降ろされてしまうので、そこからバックパッカー旅行恒例の客引きとの交渉です。結構ふっかけてきますが、そこは一緒のバスできた人たちと協力してシェアしましょう。そしたらあまり高くないです。
さて、ニャウンウーに行ってくれといっても、自分が降ろして欲しい場所でおろしてくれることなんてほとんどありません。僕は街の入り口あたりで降ろされたので、朝早くから開いてる食堂で腹ごしらえ。つけ麺が美味しいです。日本で流行っている魚介の粉を使ったような味がします。麺は米粉ですが。
宿は「PYINSA RUPA」というゲストハウス。たまたま見つけた宿ですが、地球の歩き方にも載ってます。ここはかなりおすすめです。
なぜなら宿の管理をしているおっちゃんがすごく親切だから(ちなみに日本語ペラペラです)。 聞けばなんでも教えてくれるし、いろいろと融通をきかせてくれます。それにすごく愉快。自分はミュージシャンだと言い、実際にヤマハのピアノを弾くそうです。木琴風のミャンマー楽器も演奏してくれました。
この宿の斜め向かいが彼の家だそうですから、頼んだら連れて行ってくれると思います。イギリス植民地時代の家をそのまま使っているそうで、中を見せてもらいました。おっちゃんの妹さんも親切で、ミャンマーの暮らしについて教えてくれながら家の中を案内してくれます。とっても貴重な体験です。
また、宿から歩いて1分くらいのところにドラフトビールを飲めるお店があるので、ビール好きにもおすすめです。ミャンマービールの緑色の看板が出ているのですぐにわかるかと思いますが、おっちゃんに聞けば丁寧に教えてくれますよ!1杯65円くらいだったかな。
ちなみに、歩き方に乗っているゴールデンミャンマーってとこはネット予約できるそうです。他の宿もできるかどうかは不明です。
エーヤワディー川を突き進め!アドベンチャーツアー!
先ほど紹介した宿「PYINSA RUPA」のロビーには、ツアーの張り紙が貼られてます(2015年12月時点)。エーヤワディー川周辺を冒険できるアドベンチャーツアー! ツアーではエーヤワディー川で泳いだり、隠れた遺跡を訪問したりといろいろできますが、特に、バガンからだいぶ離れた川沿いの村に訪問しちゃうのがおもしろいです。
もちろん、英語は一切通じません。中身は行ってみてのお楽しみですが、変わった企画を用意してくれてますので、ちょっと風変わりな旅行をしてみたい方には特にオススメです。僕の他にも旅慣れた日本人が何人か参加していましたが、「こんなツアーなかなかないよねー」と、けっこう満足されてました。
ドラクエみたい……! ~ポッパ山~
「ドラクエみたい……!」、一緒に行った相棒が興奮してました。
たしかに、外観見て「おー!」ってなります。特に青空とのコントラストは最高です。確か宿で7000チャット(うろ覚え)で予約できますし、安くて楽しいので、時間があれば行ってみても良いと思います。行ったら行ったで結構楽しいです。
ポッパ山には、凶暴なサルがそこらじゅうにいます。正直、登るのはどっちでも良いかな、という感じです。登ったところから見る景色は綺麗です。雰囲気を味わうには良いでしょう。
記念撮影はベストポイントでたくさんの業者がやってるようです。僕はその業者が営業している横(普通の道です)で三脚を立てて撮影しました。
ニャウンウーから乗合バンで2時間程度、手軽に行けます。往復の風景も良い感じなので、寝ないで頑張りましょう。
~お土産・その他~
ニューバガンは別に行かなくても良いかなーというのが僕の感想なんですが、オールドバガンからニューバガンのあいだくらいにある村はなかなか良かったです。
漆器の専門店があって、そこでコップを購入。値切れば結構まけてくれます。最初は1個20ドルとか言ってましたが、最終的に1個7ドルで購入。名刺入れは5ドルでした。職場のデスクにミャンマー漆の名刺入れ置いとくと、自己満度高いです。漆器の専門家の方が通りがけに「あ、これミャンマーの漆でしょ!?」と言ってくれました。
ミャンマーは漆器が有名ですから、一つくらい買ってみても良いと思います。
その村の近くにある寺院は、古い壁画が残ってます。正直、寺院の外観は4つか5つも見たら飽きてきますからね。たまには壁画も良いもんです。
正直、どこでお土産に買えば良いのか分かりませんでした。露天でも漆器やらなにやら売っていますが、基本的に質がイマイチでは?と思ってしまいます。漆器の質の見分け方とかわからないので、買うなら専門店の方が良いものである可能性が高いかな?ってとこ。
ミャンマーのタナカ専門店がニャウンウーの近くにある金ピカのお寺「シュエズィーゴン・パヤー」付近にあります。タナカの専門店といっても、多角的な経営をしているようで、マッサージ屋さんから翡翠屋さんまであります。
僕はここで翡翠関係のお土産を買いました。ここは値段がFIXされてるので、安くはありませんが安心感があります。翡翠のコースターとか珍しいものも多いです。翡翠のストラップは1000チャット(100円)からありますので、バラマキ用のお土産を買うのにも適しているでしょう。
バガンは東南アジア全体で見ても特に素晴らしい場所です。日本の中でアンコール遺跡群ほどの知名度はないかもしれませんが、訪れて後悔する人はいないはずです。
雨のち晴れ、明日はきっと晴れるよね。
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