上野のブータン展に行ったら思った以上に面白かった話。


らぴです。先日ブータン展に行ってきた話です。

ブータン。GHP(国民総幸福)という概念を提唱し、国民のほとんどが自分は幸せだと答えることから、幸せの国として有名になりました。山岳地帯で内陸国、国教はチベット仏教。非常に厳しい環境のようです。

 

そんなブータンですが、今年は日本と国交を結んでから30年になるそうです。まさに記念の年ですね。そんな縁で、日本の上野の杜美術館でブータン展を開催することになったようです。入場料は大人で1400円。美術館的には普通なのかもしれませんが、普段あまり足を運ばないぼくにとっては若干高いようにも感じました。実際はそれでも赤字になるくらいなのかもしれませんが……。

展示品については、チベット仏教に関連するお祭りの映像やお面、民俗資料、装飾品、それに伝統衣装であるキラやゴ、仏像、写真等、思いの外たくさんありました。ぼくはたっぷり2時間かけて見て回り、なかなか満足できました。

 

 民族衣装キラとゴ



キラとゴ。これがブータンの民族衣装です。女性用がキラで、男性用がゴです。

特にキラについては、細かな刺繍が施されているものも多く、ブータン人の美意識を感じさせる素敵なものが多数ありました。男性用が簡素なのはどこの国も一緒かな、と思います。一般的に女性の方がファッションに興味があるわけです。

ぼくは民族衣装が好きで、ウイグルに行けばウイグル帽子を買いますし、ミャンマーに行けばロンジー(腰巻的なもの。男女別で存在。)を買います。そして、単に「過去にこうだった」というだけではなく、たとえ形が変わっていたとしても、今現在もなんらかの形で存続している民族衣装に強く惹かれます。各地の民族衣装は、その土地の価値観や民族の伝統・誇りが表れるみたいに思え、自分が知らない世界を感じることができるからです。

また、ぼくは布が大好きです。手織りの絨毯、ラオスやタイのストール、カシミールのパシュミナなど、各地で手織りの布を購入しています。宝石などに比べて、布は劣化が早いですが、石にはない柔らかな人間らしさを感じられる点が好きなんですね。

ブータンのキラやゴは、まさに今も生きている民族衣装です。色鮮やかなものもあれば地味なものもありますが、どれも個性的で非常に好感を持てました。布好きな旅人であれば、きっと楽しめると思います。

 

 チベット文化財、写真、イラストにお土産!盛りだくさんです。



美術館の1階が民俗資料だとしたら、2階は仏像やタンカ(仏画)などのチベット仏教に関する文化財コーナー。特にチベット好きの人が見たら喜ぶと思います。

インドのラダックやネパールに行ってからというもの、ぼくもチベット仏教にかなり興味を持つようになりました。チベット仏教徒の優しさと信心深さ、そして一般の人々が宗教を中心とした生活を送っていることが理由です。

昔は仏像なんて皆一緒くらいの感覚でしたが、実際にいろいろ見て比べてみると、時代や場所によって顔つきや体格などが違っていてとても興味深いです。そしてこうした仏像に毎日祈りを捧げている人が世界にはたくさんいるということに思いを馳せるのが好きなんですね。

 

あとは写真家の関さんが撮影したブータンの写真。自分が写真を撮るということもあって、まじまじと見てしまいました。

ブータンで体育教師をされていたということで、ブータンの土地に入り込んだからこそ撮れた写真なんだろうなぁ、と思いました。関さんのブータン愛が伝わってくる写真で、ぼくは好きでした。見ているとブータンに行ってみたくなるくらいに。

 

ブータン展のあちこちに配置されたイラストも素敵でした。飾ってある資料は歴史や伝統、宗教などのちょっと重めのものが多い中で、ポップで柔らかで、それでもブータンらしさがしっかり出ているイラストは、これまた素晴らしい。あのイラストがあるかないかでブータン展全体の印象が全然違ったんだろうと思います。

 

お土産は買いませんでしたが、ブータンから持ってきた品物やイラストを担当した松尾さんの作品まで、いろいろ販売されていて、見ているだけでも楽しかったです。カフェもあったので、美術館を楽しんでそのままブータンの雰囲気でお茶というのも素敵ですね。

 


 

 

そんなわけで、ぼくはすっかりブータン展を楽しむことができました。

欲を言えば、もう少し館内のあちこちに写真を展示したり、解説を充実させて欲しかったかな、という気もしました。今の状態でも十分楽しめたんですけどね!

上野の美術館の中には長蛇の列を作っているようなところもありますが、幸か不幸かブータン展は空いています。ですから変に体力を使うこともなく、ゆっくりじっくり楽しむことができます。7月中旬まで開催されているようですので、お時間がある方は行ってみてはいかがでしょうか。

 

雨のち晴れ。明日はきっと晴れますように。

 

↓上野の杜美術館(ブータン展)

http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=164


投稿者: らぴ

旅とカメラと。NikonのD750と58mmf1.4、そして14-24mmf2.8が相棒。望遠欲しい。スポーツとか仕事についても書きます。 雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

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