カシュガルで新疆ウイグルを堪能!老城で異国感を味わおう!


中国の中の異国、カシュガル。

ウイグル帽子をかぶる男たち、あたりに立ち込める羊肉の匂い、コーランの響き、そして各所の機動隊。この地域がいかに複雑な事情を抱えているかがわかります。

 カシュガル老城と職人街

ウイグル文化の保護区といってもよいカシュガル老城。吊るされた羊肉、その横で売られるサムサやカバブ、乾燥と砂埃、喧騒、そしてウイグルの男たち。「異世界」、まさに異世界です。ぼくらが想像する中国のイメージからはかけ離れた街です。

老城・職人外から一歩出れば近代的な建物が立ち並んでいますが、中に入ると職人がやかんやケバブの串、茶器などを打つカンカンという音が。「タイムスリップした!?」って感覚になります。

ここでは、野菜、首飾り、ウイグル帽子……多様な店がそれぞれまとまった地区に軒を連ねています。もちろんカバブやラグメンの食堂も。

 

西域で有名なエイティガール寺院の広場から道路を一本挟んだところでは、ナイトマーケットが開かれます。観光客向けのナイトマーケットというわけではないので、地元の人たちと同じ値段でご飯が食べれます。ナイトマーケットの広場自体はそれほど大きくなく、まさに町の一角に設けられているという雰囲気なのですが、食品を扱う露店が所狭しといった状況で、普段の町の様子を味わうにも最適です。

ウイグル人と話すときは、自分が日本からの旅行者だとわかるようにしましょう。基本的にウイグルの人たちは日本に対して悪い感情は持っていません。むしろ友好国くらいのイメージで捉えています。

 

英語が通じなくても大丈夫です。とりあえず何か頼んで言われるままにお金を支払っても、ぼったくられることはないはずです。新疆ウイグルのローカルな人たちと一緒に夜ご飯をいただきましょう。

香辛料の香りが鼻腔を撫でる中、ポロ(羊の肉が入ったピラフ)やお馴染みの麺類、それに謎の魚や羊肉を口に入れれば、「あぁ、ウイグルまで来たんだなぁ」という気持ちになれます。ここでビールのつまみを買って、宿に持ち帰るのも悪くないですね。ナッツ類や特産の干しぶどうもおいしいです。スイカやメロンを丸ごと1個買って帰るのも悪くありません。これらをゲストハウスに持ち帰り、宿に入るみんなで食べるのも楽しいです。

 アニマルマーケットは必見。現地の宿がオススメしてます。

日曜日だけ開かれる家畜市です。宿のおっちゃんが「カシュガルに来たら、あそこは行くべき!」というくらいで、実際、確かに立派なものです。

ここでは、ウイグル中の家畜を集めたような騒がしさの中、ウイグルの男たちが家畜を値踏みし、交渉し、ガッチリと握手する様子を見ることができます。

マーケットといっても、屋外で行われています。日本で言えば砂埃舞う中学校の校庭のような場所です。

このアニマルマーケット、よく見る牛や羊だけが売られているわけではありません。ロバ、そしてラクダまでいて、非常に物珍しく感じます。これぞ日本では絶対に見られない光景です。家畜市場の周辺では、近隣の村々からきているであろう人も大勢います。家畜を引き連れて市場に向かうウイグル帽子をかぶった人々の様子は、まさにドナドナです。

 

マーケットの中は、「所狭しとはこのことか」というくらいに羊がぎゅうぎゅうづめ。つながれていますので、手が届くくらいまで近づけます。家畜が集められた広場の周りには食事処。ポロを炊く女性やサムサを焼く男、それを手伝う少年少女……これがリアルなウイグルなのかもしれない、そう思いました。

このアニマルマーケット、先に書いたように、郊外で行われます。正直、タクシーで行ってもたいして高くないし、その方がずっと早く行けるのですが、おすすめはバザールのすぐ近くから出るバスに乗って向かうこと。

 

20分くらいでしょうか?割と時間がかかります。あらかじめ周りの人にサンデーマーケット、アニマルマーケットに行きたいと伝えておきましょう。アニマルマーケットが開かれる時間帯には、周りの様子を見ながら行動すればまず目的地で降りることができると思います。アニマルマーケットが終点ではないことに注意してくださいね。

このバスは完全にローカルで、兄ちゃんからおっちゃん、おじいちゃんまで、ウイグルの男でびっしりになります。観光客向けの要素は一切なく、ウイグルの生活そのものです。足の踏み場もなくなるほどたくさんの人が乗り込みます。

 

バスの中にいる人のほぼ全員が男で、しかも全員が帽子をかぶっている光景は、普通見れません。これをたった1元で体験できるんだから、やらなきゃ損です。このバスで行くということ自体が僕のような人間にとっては何よりも貴重な体験であり、価値あるものです。……帰りはタクシーで帰っても良いと思いますけどね。

(このアニマルマーケット、どうやらロンプラには載っているようで、欧米人観光客がちらほらいます。)

 ウイグルを感じる素敵なゲストハウス、カシュガル老城青年宿舎

伝統のイスラム・ウイグル建築、コーランの響きで目覚める立地、一歩路地に入れば観光地ではないリアルなウイグル人街、老城や職人街が広がっています。決して快適なゲストハウスとは言えないですが、良い雰囲気が漂っているオススメのゲストハウスです。ぼくは2度カシュガルに行っていますが、2回ともこの宿に泊まりました。

 

このゲストハウスから5分も歩けば、日本では見たこともないような楕円の大きなスイカやメロンが山積みになって売られています。しかも1個100円くらい。ゲストハウスに持ち帰り、切り分けてみんなに振る舞うのも、旅ならではの楽しみです。

スイカやメロン、ぶどうを美味しくいただきながら、ゲストハウスで売っているビールをごくり。もちろんナイトマーケットで買ってきたお肉とビールも最高においしいです。ヨーロッパから来た旅人らしき人がギターを奏でてくれるかもしれません。心から旅を感じられる宿です。

 

なお、真冬はほとんど客がいないこの地域ですが、冬は冬で悪くないです。部屋は薪ストーブで温めてくれます。硬くなったサムサをストーブに乗っけてあっためて食べるのも、この地域本来の暮らしに溶け込んでいる気になれて楽しい思い出になりました。

特に管理人のおっちゃんは非常に良い人です。物静かで、それでいて親切で。まだ30代だと思いますが、なんだか映画に出てくる田舎の仙人みたいな雰囲気を醸し出しています。一緒にいて旅人の気分にさせてくれる人です。

 

ちなみに、ぼくはカシュガルからパキスタン都の国境の町タシュクルガンに乗合タクシーで向かったのですが、ここのあんちゃんが乗合タクシーの場所を教えてくれました。場所がわかりにくいので、教えられた場所の近くまで来たら、周りの人に「タシュクルガン!」と訴えましょう。だいたい教えてくれます。タクシー代は4人揃えば120元ですので、バスよりは50元高いですが、ドライバーにお願いすれば、撮影スポットなどで停まって写真とか撮らせてくれます。短時間ではありましたが、カラクリ湖を見ることもできました。すごく綺麗ですよ!

このタクシーも、単なる移動ではなくちょっとした観光ツアーだと思えば、別に惜しくはない額だと思います。ガイドブックには載ってませんので、知る人ぞ知るって感じだと思います。

 ウイグル最大、大バザール

カシュガルに来てここを訪れない手はありません。ウイグル自治区随一の規模を誇る大バザールです。ウルムチのそれがエセ感満載なのに比べて、ここは(お土産コーナーを除いて)地元に密着している感じがよく出ています。

とにかく広いバザールですので、迷子にならないように気をつけましょう。何度も行きたい場所ではないですが、一度は訪れないと行けない場所です。

僕がカシュガルで出会った学生は、この大バザールで絨毯を買ったようです。僕も手彫りの花瓶を買いました。ウイグル感を味わいたいなら、訪れないという選択肢はありません。

 おまけ

ここはお土産の宝庫です。何を買ってもそれらしくて、めちゃくちゃ楽しいです。ウイグル帽子を買うのは当然のこととして、職人街でやかんを買うのもよし、ウイグルナイフや花瓶、民族楽器だって素敵です。

 

そんなこんなでお土産には全く困らないこの地域ですが、僕のおすすめは「チュチェキ」です。と言ってもなんだか分からないですよね。あれです、ウイグルパンを作るときにポンポン押してる剣山みたいなやつです。スタンダードなものは10元程度で買えます。ぼくは母に絵柄がついたものも含めて3個買って帰りました。サイズもデザインもいろいろですので、並べてかざると、それだけでかわいらしい。他人と違うものを買って帰りたい方はぜひ。ぼくの母はこのお土産で実際にウイグルパンを焼くようになりました。

一方、この地域の名産、絨毯は「……。」って感じです。展示会場みたいなところに行けば良いものが売っているけどものすごく高い。そのへんに売っているのは質の割に高い。高品質で適正な値段のものを探すのは以外と大変な気がします。絨毯が欲しければホータンまで行ったほうが良いのかもしれませんね。僕はパキスタンで買いましたが。

 

エイティガール寺院やアバクホージャの墓も行ってみましたが、「なるほどね」というくらいで、マストな訪問場所ではないと思いました。エイティガール寺院はどうせ外観を見れるので、それで十分かな。両方共悪くはないんですけどねー。

 


 

ウイグルに来たら、カシュガルに寄らない手はありません。普段なじみがないウイグル自治区ですが、訪れたらきっと好きになると思います。

雨のち晴れ。明日も頑張りましょう。

 

カシュガルの郊外を攻めたこともあります。冬カシュガル↓

カシュガル郊外へ!昔ながらのウイグルを堪能。

 

カシュガルは中国側からフンザに行くときの起点の町です。フンザへの行き方はこちら↓

フンザへの行き方【まとめ】〜中国・ウイグルからパミールを越えて〜

(2016.11.13リライト)


投稿者: らぴ

旅とカメラと。NikonのD750と58mmf1.4、そして14-24mmf2.8が相棒。望遠欲しい。スポーツとか仕事についても書きます。 雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

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