国境越えの魅力。陸路で越えるは旅のロマン!

SHARE

国境越えの魅力。陸路で越えるは旅のロマン!


らぴです。バックパッカーで各国を周遊するときの楽しみの一つ、そして不安の元にもなるのが国境越え。

 

周囲を海に囲まれた日本では、国境の概念を意識することがほとんどないと思います。でも、海外で旅をしていると、国と国との境というものについて強く意識します。僕はアジアを旅していますが、その場合の多くは川や山などの自然によって分けられています。

ぼくが父を連れてタイ北部を旅したとき、父が最も感動したのがゴールデントライアングルでした。自分が立っている場所がタイで対岸がラオス、そしてすぐそこに見えているのがミャンマーという状況が、とても不思議に思えたそうです。

 

バックパッカーをしていれば、陸路での国境越えを普通に行います。ぼくの場合、マレーシア−タイ、タイ−ラオス、カンボジア−タイ、中国−パキスタン、パキスタン−中国で陸路の国境越えを行いました。どれもそれぞれ印象深く、まさに旅をしているという感覚に浸ることができました。

 

 国境越えはドキドキ!パキスタンから中国へ入国したときの話



ぼくは陸路での国境越えが好きです。デメリットもたくさんありますが、それでも好きです。最も記憶に残っている国境越えは、パキスタンから中国(ウイグル自治区)に戻るタイミングでした。

 

パキスタンのスストで一度出国手続きをしてバスに乗り込み、そしてクンジュラブ峠の最高地点付近へ。この最高付近あたりに中国とパキスタンの国境が引かれていて、そこには検問所があります。

たくさんのパキスタン人と一緒に一度バスを降り、検問所へ。海外の検問の多くは非常に時間がかかります。効率化とか合理化みたいな発想はなく、ひたすらゆっくりですので、はじめからそのつもりでいなければ、気持ちが疲弊してしまいます。どうせかなり時間がかかるだろうと覚悟していたのですが、案の定でした。

 

待っている間は適当に同情していたパキスタンの人と会話。パキスタンの人はたくさんの荷物を抱えていて、中にはルビーの原石を大きな袋いっぱいになるほど詰めたものを何袋も持ち込む人がいました。中パで商売をしているんですね。こういうのが見れるのもなかなか興味深いです。ぼくはルビーの原石なるものをもらいました。

そうこうしていると自分がチェックされる番。ここの検問はなかなか厳しく、手荷物からバックパックから全てひっくり返し、一点一点確認されました。もしものために持参していたボーシをまじまじと見られ、検査官の兄ちゃんにニヤリとされたときは死ぬほど恥ずかしかった。どうせ使う機会なんてなかったわい!どうも薬物関係を持ち込まれるのが怖いようで、麻薬探知犬とおぼしき犬もいました。検問所付近では写真も禁止。外で写真を撮ろうとしている観光客は咎められていました。乗ってきたバンもくまなく調べられました。

ぼくが特に不安だったのは、ボーシを見られることパキスタンで撮ってきた写真を消せと言われたり、お土産を没収されてしまうことでした。以前あった旅人で、旅先で出会った人からもらった大切なお土産を没収されてしまった人がいたからです。また、お国柄写真に厳しい面があるのは事実です。

 

ようやく検査が終わり、山を下って中国側の入国審査へ。ここではなんと検査官が誰もいない!ぼくらが着いてから電話で呼び寄せていて、結局1時間以上待たされました。一山超えるだけでも疲れるのに、さらに疲労が蓄積します。

そして「さて中国に戻ってきた、今日はタシュクルガンでカレーかな?」なんて呑気に考えていると、医務室に来いと言います。そして注射をする必要があるというんです。正直なところ、異国の地で得体の知れない注射をされるなんて怖すぎます。しかしやらなければ入国できないと言われ、仕方がなく受けてきました。

ハラハラドキドキ、最後まで期待を裏切らない国境越えになりました。

 

ちなみに、中国側からパキスタンに入るのとパキスタン側から中国に入るのは意味が違います。前者はパキスタンに入国しようとするもので、後者は中国に入ろうとするものだからです。中国側からパキスタンへの入国はもう少し緩かったです。

 

 国境越えは面白い!一度は体験してみる価値あり。

 

国境越えは怖いです。いろいろ没収されないかという不安はもとより、入国できなかったらどうしよう、と考えてしまいます。ぼくも何度か国境越えを経験しましたが、これらの不安が消えることはありません。

 

それでも、国境越えには抗えない魅力があります。自分の足で国境をまたぐということは、まさに旅のイメージそのものです。厳しい検査や態度の悪い検査官には辟易しますが、国を移動するということが大きな意味を持つことだと実感できます。まさに「ここからはぼくの国、そこからはあなたの国」ということが目の前で起きるのです。国というものの意味についても考えさせられます。日本人だから余計に新鮮に思うのかもしれませんね。

 

もう一つ、陸路で国境を越える時に面白いのが、パスポートに押してもらえるスタンプです。これはスタンプラリーの感覚そのものですが、珍しいスタンプを押してもらった時の喜びはひとしおです。思わずにやけてしまうほどです。

中国からパキスタンに抜けてそのままイスラマバードの空港から帰国、というルートをぼくがとらなかった理由の一つは、クンジュラーブ峠のスタンプを中パ両側で押して欲しかった、ということでした。なんだかものすごい冒険をした気分になれます。国境マニアがいるという話も聞くくらいです。

このときのスタンプは今でも時折見返します。ぼくの宝物の一つです。

 


 

一応言っておくと、国境越えは面倒です。

かなり時間を使いますし、不愉快な思いをすることもあるかもしれません。おまけに、やるたびにドキドキします。賄賂を要求される時もあります。良いことばかりどころか、良いことはあまりないと言っても良いでしょう。

 

でも、一度は陸路での国境越えを味わってほしいです。交通網が発達し、日本に住むぼくたちにとって、飛行機で国を移動することは金銭的にもさほど難しいことではありません。時間がかかってしかもお金もそれなりにかかる陸路での国境越えは、効率が良いとは言えません。

それでもあえて、陸路での国境越えに意味はあると言いたい。国境を自分の足で踏み越えていくことは、昔から変わらない旅の醍醐味であり、ロマンそのものだからです。

 

旅はロマンであり、出会いです。

雨のち晴れ。一歩踏み越えれば、違う世界が待ってるはず。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です