クンジュラブ峠を越えフンザへ:カラコルム標高4900mの世界

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クンジュラブ峠を越えフンザへ:カラコルム標高4900mの世界


バックパッカーの憧れの地、フンザ。

この地への行き方は2通り。パキスタンから向かうか、新疆ウイグルからクンジュブ峠を越えるか。世界で一番高い場所にある舗装道路、カラコルムハイウェーが走るクンジュラブ峠は、やはり一度は越えてみるべきです。

 Welcome to Pakistan!!

中国側の検問を越え、最高地点を通り過ぎるあたりから、バスの中で歓声が湧きます。バスに同乗している人の多くはパキスタン人。「見ろよ、パキスタン側の方が山だって美しいんだ!」とか言ってふざけて笑っている人もいます。車窓から見えるパミールの山々はどこまで行っても美しく、バスに同乗しているパキスタンの人たちは、ぼくらの訪問を心から喜んでくれました。

 

そもそもクンジュラブ峠を越えるためには、タシュクルガンのはずれにあるバスターミナルでチケットを買い、そこからほぼ丸一日かけてバス移動する必要があります。どこの国にっても同じようなことになるわけですが、チケットを買ってからもバスターミナルでひたすら出発を待ち、待ちくたびれた頃にようやく出発するわけです。バスは横たわれる仕様になっていて、普通のバスに比べればちょっとは快適です。

バスが出発すると、待った疲れを感じさせないほどの景色を見れます。ひたすら山なんですが、見ていて飽きません。カラコルムの山は、ヒマラヤ山系とはまた違った雰囲気です。猛々しい、峻厳なという言葉が似合う岩山が道路のすぐ横に連なっています。空の色は濃く、日本で見るよりも深みのある青な気がしました。

丸一日移動だけと考えると辛いものがありますが、この移動をバスでの絶景ツアーだと解釈すれば、辛いどころかワクワクする1日になるでしょう。バス代をツアー料金だと思えば、むしろ安く感じるくらいです。

 

バスの中では横になってのんびり。パキスタン人はタバコを吸ったりナンを食べたりしてます。ぼくは隣の席になった若者や近くの席のおじさんから、ナンをおすそ分けしてもらいました。

この峠を越えるパキスタン人にとって、丸一日の移動なんて慣れたもので、自分たちで快適に過ごすための食料などを十分に持ち込んでいます。景色だけでも十分に楽しめるバスですが、パキスタンに帰る彼らの方から、旅行者のぼくに対し話しかけてくれたので、人とのふれあいという点でも楽しむことができました。

 

日本人の中にはイスラムというだけですごく危ない人たちだと思っている人も少なくありませんが、個々人で見ると、周りの人をいかにハッピーにしようか考えている優しい人が多い気がします。ぼくはウイグル、パキスタン旅行を皮切りにイスラム圏を何度か旅行していますが、その度にムスリムの方々の優しさに触れ、どんどん好きになっていきました。

バスは検問やら何やらで何度も停まり、外国人は逐一パスポート等をチェックされますが、その度に周りの人が優しく「また外だぜー」という感じで教えてくれます。これも旅の醍醐味ですね。

 いざ峠越え。情報不足に注意!

このカラコルム越えですが、ネットを探してもなかなか情報がありません。雪が降らない間はいつも開いているのかと思いきや、なんと土日は閉鎖されています(冬期閉鎖はそのとおり)。ぼくと同時期に旅行していた日本人の方は、土曜について日曜に出発しようと考えていたのに、日曜に出発できず、1日足止めされてしまったと言っていました。

ですから、ウイグルからパキスタンに行こうとする旅行の場合、きちんと旅程を立てないと、いたずらに日にちを消費してしまいかねません。タシュクルガンを出るのが土日以外になるように、しっかりと計画を立てましょう。

ぼくは運良く、すんなり月曜に出国することが、帰りの計画は変更せざるを得ませんでした。当初は土日のどちらかで帰る予定だったのですが、金曜に帰りの国境越えをすることになったんです。帰りの飛行機の都合上、月曜にはカシュガルにいる必要があったからです。

 

このように、国境の土日閉鎖問題を踏まえて、帰りの日程も考える必要があります。月曜に峠越えをしてフンザに行き、1週間以内に戻ってこようとしたら、火曜・水曜・木曜の実質3日程度しかフンザに滞在できません。しかも木曜のうちに国境付近まで戻ってこないと、金曜に国境越えができなくなってしまいます。土日を挟んで帰れるのであれば、フンザでの滞在は6日間となります。結構極端ですよね。

こうした状況を踏まえると、週の後半に峠を越え、次の週の平日のどこかでもどるくらいの柔軟な計画を立てると良いかと思います。

 

あと、休憩地点とか食事とかありません。食料や水はあらかじめ調達してからバスに乗りましょう。ただし、トイレ休憩も気分次第のようですので、水の飲み過ぎには注意です。トイレといっても、そこには山々と青空しか広がっていないわけですけどね!

また、バスは暑いですが、我慢するしかありません……。バスの中で日本のお菓子とか振る舞えたら好感度高いかもしれませんね。(ぼくの旅行時期は2014年9月)

 峠を越え、パキスタン入国

朝8時ころに中国側バスターミナルに行って、着いたのが16時過ぎ。出発したのがお昼くらいだったから、バスに乗っている時間自体はそれほど長くなかったのかもしれません。

 

パキスタン側の玄関はスストという町です。パラタ(鉄板焼きのパン的な)を売ってチャイを飲む人々、それに両替商たち。国境の町の雰囲気が濃厚に漂っています。歩いていると「両替しないか?」と聞いてくる人がいて、ぼくは結局ここで両替しました。

両替の際にはその都度きちんとレートが適正かどうか確認した方が良いですが、自分の場合は特段レートが悪いわけではありませんでした。結果としては、ここで両替しておいて正解だったと思っています。

 

カラコルム越えですぐにフンザまで行けるかというと、そうではありません。パキスタンへの入国時間(とその手続き)にもよりますが、多くの人がこの町に一泊するそうです。

フンザに向かうにはアッターバード湖を渡る必要がありますが、暗くなると船が出なくなるからです。夜は真っ暗になるので、船を出すのが危険になるからだそうです。そんなわけで、この日はスストかパスー、グルミットのどこかの町に泊まることになるかと思います。

ぼくはグルミットに泊まりましたが、夜になるまで電気は通らず、ロウソクの明かりでヤクのカレー。外は真っ暗なので、びっくりするほど星が綺麗に見れますよ!

 

パスーも近くでパスー氷河が見れるので、泊まる→早起き→氷河、というのもありです。氷河の水もおいしいし(水道水をそのまま飲める!!あの一帯では有名な名水だそうです。)。

 


 

そんなわけで今回はカラコルム越えについてでした。この続き、湖を越えてフンザに至るまでの行程については、以下よりどうぞ。

カラコルムを越えて②パスーでターコイズブルーの湖と氷河をこの目に。

雨のち晴れ。明日も晴れると良いなぁ。

 

フンザへの行き方もまとめました。詳細はこちら↓

フンザへの行き方【まとめ】〜中国・ウイグルからパミールを越えて〜

(2016.11.13リライト)


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