敦煌の旅人の家。隋さんに連れられ真のシルクロードへ。

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敦煌の旅人の家。隋さんに連れられ真のシルクロードへ。


隋さんを知っているでしょうか。敦煌といえば莫高窟や鳴沙山……ではありません。敦煌といえば隋さんです。行ったことがある人なら異論はないはずです。

 

敦煌は中国北部の町。西安からウイグル自治区、果てはトルコまで続いていくシルクロードの町です。日本でも世界史で出てきますし、井上靖の小説でも有名です。

そんな敦煌の町を訪れる日本人の間で密かに有名なのが、この町で「旅人の家」というツアー会社とレストランを営む隋小礼さん。隋さんが有名なのは、単に怪しい日本語を操る飲んべえだからではありません。この人のオリジナルツアーが面白いんです。

隋さんのお店「旅人の家」

↑隋さんのお店「旅人の家」

 

 いざ隋さんのオリジナルツアーへ。



ゴビ砂漠ツアー、天の川ツアー、特別砂漠ツアー、夜の敦煌ツアー、農家見学ツアー、探索・発見ツアーがオリジナル。ちなみに、一般的な観光地に行くツアーもやっています。

一番のオススメは探索・発見ツアーだそう。これは1泊2日で山を越え、誰もいない秘境に連れて行ってくれるというもの。野生動物がたくさんいるし、まさに絶景だよ……というのが隋さんの弁。本当はこれに参加してみたかったのですが、時間がとれずに泣く泣く断念しました。

天の川ツアーは真っ暗闇の中で星を見に行こうというツアーで、まさに名前通りです。農家見学ツアーもしかり。特別砂漠ツアーはよくわかりませんが、ゴビ砂漠の方が面白いと言われたので、ぼくはゴビ砂漠ツアーへ。夜の敦煌ツアーは男のむふふなツアーですね。

 

ぼくが参加したゴビ砂漠ツアー、これは日帰りで4〜5時間程度でゴビ砂漠の中のシルクロードを観に行くツアーです。

ゴビ砂漠の途中で車を降り、遠くに見える山にずんずん入っていきます。ここでは隋さんとぼくの2人きり。ところどころに落ちている動物の糞や足跡を見つけては、「これはウサギだね」「ラクダも通ったみたいだよ、でもだいぶ古そうだな」なんて説明をしてくれます。人のいない奥地に入っていくので、まさに冒険気分が味わえます。

 

このツアーの中でも、山の中に点々と灯火台が残っているのをみたときが一番興奮しました。山と一口に言いましたが、実際には大地のようになっていて、山の上の部分平らな部分も多いです。昔シルクロードを歩いていた人は、この平らな部分を行き来していたそう。そして旅人が迷うことがないように、数十メートル感覚で灯火台が立ててあるんです。

また、そこかしこに陶器の破片も落ちています。「これは元の時代のものだね、それは明だね。」という具合にちゃんと解説してくれます。特段文字が書いているなどがない限り価値はないそうで、それらを集めて持って帰っても問題ないとのこと。宝探しみたいで楽しいです。

 

ぼくが訪れたのは3月。まだまだ寒い時期です。一面まさに砂と岩石の世界でした。これが春になって雨が降ると、草が生え、一面がキラキラと輝くそうです。季節を変えて何回も訪れる人もいるんだとか。なお、隋さんのお店は、日本で敦煌研究をしている研究者の方も御用達だそうです。

 

 町に帰ってもお付き合いしてくれます



ツアーから帰ってきてお仕事終了。でもぼくは図々しくも「夜光杯探すの手伝ってよ!」とお願いしてみました。するとあっさりOK。他の人から、買うならここでと聞いていたお店に連れて行ってくれ、良いものの見分け方を教えてくれました。

最近では夜光杯の偽物ばかりが格安で売っていますが、ぼくは本物のちゃんとしたやつが欲しかったんですね。小さなおちょこくらいのサイズで180元もしましたが、きちんとしたものを買えて大満足でした。

 

最後は隋さんの店でご飯まで一緒に。隋さんはビールを飲むだけでしたが、話をしながらの楽しい夕食になりました。冷たいビールももちろん美味しい。

 

ご飯ももちろん隋さんの店で。ビールもうまい。

↑ご飯ももちろん隋さんの店で。ビールもうまい。

 

そしてきになるお値段、これは2年ほど前で340元。日本円にしたら6000円程度でしょうか。決して安いとは言えませんが、隋さんが日本語でガイドしてくれ、タクシーなども半日チャーターしているなどの事情を考えれば、高いとも言えないと思います。何より、こんなツアーは他でなかなかありません。貴重な体験はプライスレスです。

最近は日中関係が微妙ということもあって、昔に比べれば日本人の観光客はかなり少なくなってしまったそうです。そんななかでも、きっと今日も隋さんは道端でみかける日本人に声をかけているのでしょう。

なかなか見かけない不思議な敦煌ツアー。今度は探索・発見ツアーに参加してみたいです。敦煌全体も、観光地化されていますがなかなか面白いです。是非。

シルクロードの象徴、敦煌。本当のシルクロードを見に行こう。

 

雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

 

※ ぼくが敦煌に行ったのは2014年です。少し古いサイトでは、隋さんの店の位置を飛天賓館に隣接と書いているようでしたが、少なくともぼくが行ったときは、沙州市場のなかに移転していました。「あー、引っ越したばっかりなんだよね」とのこと。


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