→【まとめ記事】旅のまとめ!僕が訪れた素晴らしい国と地域

印パが争った町カルギル ラダックからザンスカールへの中継地

カルギルは印パ国境付近の町。ザンスカールに車で行くためには必ず通る必要があります。

印パの争いで舞台になっていて、少し前には砲弾が降り注いでいたそうな。また、パキスタンの北部と合わせてバルティスタンとも呼ばれます。

 

今も外務省の渡航情報で最大の危険度となっていて、訪れる際には注意が必要です。

僕が歩いた時には物騒な雰囲気を感じることなんてなかったのですが、あらかじめ危険と言われているわけですから、用心に越したことはありません。

 

この町の特徴は、ラダック地域にありながらイスラム教がメインだということです。レーの町やザンスカールにもムスリムはいますし、モスクもありますが、それはあくまでも外から来た商人たちの宗教という印象が強いものでした。

しかしカルギルでは、町全体がイスラム色です。夕方にほっつき歩いていたら、町の中心部で大音量のコーランの音色が聞こえてきます。

 

嫌いという人も多いけど……カルギルってどんな町?

カルギルはザンスカールに行く際の通り道になっているから仕方がなく通るだけで、できれば他のところに滞在したいという人が多いようです。

ぼくが出会ったドイツ人のおじいちゃんは、心底うんざりした顔をして「ひどい町だ」を連発していました。

また、レーで出会った日本人は、「カルギルではお世辞にも美味しいとは言えないモモ(チベット風餃子)を食べたくらい」で、面白くはなかったと言っていました。

 

どうしてこんな感想になるのか考えてみたんですが、たぶん旅行者の多くが、ラダックにチベット的なものを求めてきているということが大きいと思うのです。

チベット的なつつましさと優しさ、同じモンゴロイドの安心感などです。

 

この地域は宗教が違うだけでなく、住んでいる民族がそもそも違います。

東アジアのモンゴロイドではなく、どちらかというと中東等に住む白人の印象に近いです。モモが美味しくないということでしたが、僕が食べてもやはり美味しくなかった。

たぶん誰が食べてもそう思うことでしょう。だってここはムスリムの町なんだから。当然、カルギルで食べたムスリム系の料理はすごく美味しかったです。

 

確かに名もなき小さなムスリムの町。そして見所は特にないところですから、なかなか遊んだり楽しんだりしづらいかもしれません。

そうは言っても、せっかく滞在するからには楽しもう

カルギルがつまらないと言っていても始まりません。せっかく貴重な時間を使って旅しているんですから、できる限り楽しめるようにしましょう。

短い滞在時間の中で最も楽しめたのは、夜の屋台街です。

小さな旧バスターミナル(パドゥム行きのシェアタクシーが出ている新バスターミナルではないです)付近の坂に連なるもので、ムスリムの夜ご飯を味わうことができます。

 

その辺の食堂でも味わうことができますが、やはり夜風に吹かれながらの食事は旅の醍醐味。

観光向けのものではないため、現地の人に混じっての買い食いです。ぼくが訪れた時は、偶然か必然か、停電の日でした。

真っ暗になる町の中で、屋台街だけが怪しげな光に包まれ、光に照らされた煙が紫やらオレンジやらに怪しく浮かび上がります。

 

特にシシカバブが美味しかったです。ウイグルに行った時は串のまま食べたのですが、この地域では串焼きを食べる前に串から外し、チャパティに包んで食べるのが習慣のよう。

マヨネーズとフレンチドレッシングを混ぜたようなドレッシングと細切りにしたきゅうりとカバブの肉をチャパティで巻くようにするんです。

これが以外と美味しい。羊の獣っぽさとフレンチっぽい酸味が絶妙にマッチするんです。

 

他にも、焼きそばっぽいものやピラフ風のご飯(ウイグルのポロみたいな感じ)、マトンのモモなどが売っていました。

たぶん野良の牛が歩く中、子供やおじさんたちに混じっての食事は、旅の気分を一層盛り上げてくれることでしょう。

ちなみにカフェで自転車旅行を主催している模様。

ちなみにカフェで自転車旅行を主催している模様。


 

ちなみにカルギルの宿はさほど多くないようです。

ゲストハウスも幾つかありますが、目につくのは比較的ちゃんとした値段のホテルばかり。僕はCity Guest Houseというゲストハウス並みの安ホテルに泊まりました。

1泊1000円もしなかった記憶で、300〜500ルピーの部屋があった気がします。そして当然のように値切れます。

 

ここで働く青年は、だるそうに見えるけど、意外と面倒を見てくれて、僕がザンスカールに行くための車を探すのを手伝ってくれたりしました。人は見かけによらないの典型です。

 

余談ですが、この町はレーからザンスカールへの中継地点であると同時に、シュリーナガルへの中継地点でもあります。

たくさんのシェタクシーやバスがシュリーナガルと行き来しているようです。ぼくはザンスカールトレーを往復しましたが、ザンスカールから帰ってきたらそのままシュリーナガルに向かうのも手段の一つです。

 


 

旅をしていると、どうしても中継地点の町が出てきます。そんな町でも楽しめるかどうかで、旅全体の満足度は違ってくるような気がします。

観光的な見所がない町こそ、そこに住む庶民の暮らしに目を向けてみるのも良いかもしれません。

雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

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