大三元じゃなく58mmf1.4で!旅でも撮りたいのは最高の1枚!


Nikon党、旅写真大好きなみなさま、こんにちは。

ぼくは海外秘境を旅するときでも、基本的にAF-S NIKKOR 58mmf/1.4Gを使っています。あとは風景を広角で撮りたいときと気が向いたときに14-24mmf/2.8に(町歩きで広角も結構楽しいしうまくいくとかなり良いものが撮れる)。

 

旅写真を撮る人の多くは、ズームレンズを使用していますし、実際に大三元の標準域はすごく便利で高性能です。旅先での出会いは一期一会。撮り逃したら最後、チャンスは二度とやってこないわけです。単焦点レンズの58mmでは、突然森の奥に野生動物が現れたりしても、うまく撮ることができないですし、食べ物関係を撮るにしても最短焦点距離が遠すぎてきちんと撮ることができません。

大三元であれば、こうした一瞬のチャンスを逃すことなく、確実に記録してくれることでしょう。標準域の大三元であれば、広角も望遠もそれなりの距離で使えますから、ほとんどあらゆるチャンスに対応することが可能です。

このような大三元という素晴らしいレンズが存在する中で、ぼくがなぜ単焦点の58mmを使い続けるのか?今日はその理由について書いてみます。

 

ぼくがあくまでも単焦点レンズである58mmで攻める理由は、大きく2つあります。1つは、ぼくの写真はやっぱり自分の旅そのものを映し出すモノにしたいから。もう1つは、難しいことをやってはまった方が、より素晴らしい写真になると思っているから。それでは詳しく語らせていただきましょうか。

 

 1.ぼくはやっぱり旅人だから!

 

先に書いたように、旅でのチャンスは一瞬です。プロ写真家として何日も一箇所に張り付いているような人でもない限り、町から町へと移動していくのが普通でしょう。そんな中では、どんな小さなチャンスをもモノにしたいと思うのが自然な気持ちです。

 

ぼくもその気持ちは同じ。ただ、ぼくの場合は旅行から写真に入っていった人間ですから、あくまで旅それ自体も大切にしたいんですね。そして、旅の写真は作品であると同時にぼくの思い出そのものでもあるわけです。しかも、おそらく自分の写真の強みは、海外などを含めて人と仲良くなることで生まれる雰囲気ですから、ぼくが実際に見て感じたありのままの風景から離れたらダメなんです。

そう考えると、ぼくはあくまでも旅先で自分の目で見たそのものを撮りたいし、そうした方がベターなんだと思います。自分の足であちこち歩き回って、その中で目に入ってきたものをありのままの形で残すのが旅好きのぼくにとって最良の撮影方法なんだと感じます。

 

旅行から帰ってきて写真を見返したときに、自分の目で見た記憶と目の前にある写真が一致するのもすごく気持ち良いです。旅の記憶という隠し味が加わった写真には、愛着もひとしおです。

 

 2.やっぱ最高の1枚を目指したい!

 

そんなこと言っても、ときには「ここで最初からズームをつけていれば。。。!」と思うこともあります。58mmの固定だと、どうしても逃してしまうチャンスが出てくるからです。

じゃあチャンスを逃さないように大三元にしたらどうなるのか?そう考えてみたら、やっぱり少なくとも今は58mmで頑張った方が写真としても良いものが撮れるだろう、という結論に至りました。

 

正直なところ、ぼくの写真技術はすごくもなんともなくて、なんとなく基本を独学で勉強したんだね!っていうくらいのものです。仮に大三元の標準域を使って撮ったとしても、綺麗だけど平凡な写真ばかりになってしまうでしょう。それだとぼくは満足できません。

写真を作品として考えるなら、平凡な写真を量産したところで意味がないと思うんです。そういう考えなので、1回の旅行で「これは!」というものが1枚でもあれば、その旅における撮影は成功と言っても良いくらいです。

 

確かに大三元レンズは素晴らしいです。めちゃくちゃ綺麗に映ります。その写りの良さは、単焦点と遜色ないくらいだと言われています。だから、もし自分のセンスや技術に自信がある人だったら、大三元レンズで勝負したら良いと思います。一方で、58mmは特殊なレンズだと言われています。ピントがあった位置からなだらかにボケていく味は、このレンズならでは。つまり他のレンズでこの表現はできないってことです。

多くの写真家が大三元で旅写真を撮る中で、ぼくのようなヒヨッコがそれを真似しても足元にも及びません。でも、そういった人がなかなかしないようなことをすれば、ちょっとだけ追い縋れるかもしれませんよね?

良い写真を撮れる確率を落として、最高の写真を撮れる確率を上げない限り、ぼくの場合は太刀打ちできないわけですから、58mmを使って他の人が撮れないようなものを目指すのは、理にかなっているのではないかと思います。そう、だからやっぱりぼくは58mmが良いんです。

 


最後に言いたいのは、旅先でAF-S NIKKOR 58mmf/1.4Gを使ってはまったときは、めちゃくちゃ嬉しいし、ちゃんと作品になるってこと。

将来的に、ぼくも大三元の標準域を買うことはあるかもしれません。それでもきっと、58mmのような孤高のレンズを手放すことはできないでしょう。なんせ唯一無二の表現が可能なレンズなわけですから。

 

雨のち晴れ。次もまた、自己ベストの1枚を!


写真集買ったり写真展に行ってみたらすごく勉強になったって話。


最近写真集を買ったり、写真展を見に行くようになりました。だいたいこの1ヶ月で2冊購入&3つの写真展へ!

 

まず、ブログとツイッターで知り合ったお友達の勧めで写真集を購入しました。JIMMY NELSONの「BEFORE THEY PASS AWAY」とSALGADOの「GENESIS」を購入。2冊で1万円以上しましたが、どちらも素晴らしい写真集でした。クオリティと分量から考えれば、決して高くはないと思います。

また、同じ友人の勧めで浅井寛司さんの「生きる、信仰 -Prayers of Tibet-」に行ったり、吉田ナギさんの「HEROS」、そして吉田亮人さんの「Tannery」にも行きました。どの写真展もそれぞれの個性が出ていて、海外の写真という共通点はあるものの、全く違った表現ぶりですごく参考になりました。

 

これまで、自分が出不精だということもあり、これまでは高価な写真集を買ったり、自分で写真展に足を運ぶことはなかったのですが、実際に行動に移してみて非常に勉強になることが多かったです。

そんなわけで、今日はぼくが写真集を買ったり写真展を見に行くようになって良かった点についてまとめてみます。

 

 他人の写真から学ぶことって多い!

 

旅先で出会った写真上級者から、どうしたら良い写真が撮れるかについて聞いてみたことがあります。そのときのことをまとめたエントリがこちら↓

一眼レフ初心者のぼくに告ぐ。「きれいな写真」から一歩抜け出すために必要なこと。

このとき言われたことの一つが、名作と自分の写真はどこが違うのか考えてみることって、とっても大切だということ。そして比較するための手段として写真集を見たり美術館に行ってみたりすることを勧められました。

機材の面から言えば今の方が断然良いものを使っていて、単純に美しさだけを求めるなら現代の写真の方が良いはずなのに、なぜ過去の名作は色褪せないのか?その理由を自分で見て感じることが大切なんだと思います。

 

それで実際に写真集を買ってみて、その違いが分かったかというと、ぶっちゃけ分からない(苦笑)。でも、写真集に載っているような写真ってすごく丁寧に作りこまれている感じがしたし、第一印象で「おー!」って思えるものなんだな、ということは分かりました。それは、自分がその写真を好きか嫌いかとは別の次元で、写真家が写真に真摯に取り組んでいることを感じさせるものです。

真剣に写真をやるっていうのは、少なくとも、写真に対する真摯な姿勢が写真それ自体から伝わってくるようなものを作り上げることなんだと思います。その点、自分の写真はまだまだだと思っています。

まずはこういった写真集をもっとたくさん見て、考えて、どうやったら自分の写真に対する思いみたいなものが滲み出てくるかを研究してみることが大切だと考えています。

 

 写真展に実際に足を運んで分かったこと

 

写真集から学ぶことも多いですが、それ以上に写真展に行ってみたことの方が勉強になることが多かったです。

個人の写真展って、もちろん規模にもよるんでしょうけど、そこまでたくさんの写真を飾っているわけではありません。膨大な数の写真を撮った中からセレクトにセレクトを重ね、複数枚の写真でどうやって自分の世界観を表現できるかつきつめた末の結果が展示されています。写真集も同じことは言えるのでしょうが、厳選具合から言えば断然写真展の方が上です。

 

浅井さんの写真展では、チベットの厳しさや寂しげな雰囲気がすごく良く表れていました。写真展の中に置いてある小さくプリントされた写真も、紙の選択から何から、全てにおいてこだわって作ったものだと一目でわかるものでした。ぼく自身、ザンスカールなどでチベット系の写真を撮りましたが、自分の写真とは雰囲気が全然違っていて、その違いを知れたことだけでも勉強になりました。

吉田ナギさんの写真は、展示スペースに真っ白な砂を敷き詰め、さらに木のオブジェみたいなものも置いていました。このあたりも雰囲気を出すための工夫なんでしょうね。色鮮やかで抜けるような色の色合いの写真は、アフリカの厳しさやマイナスイメージを感じさせず、活き活きと生きていることを感じさせるものでした。

吉田亮人さんの写真展も素晴らしく、バングラデシュの皮なめし工場の匂いが漂ってくるんじゃないかと思えるほど、統一感がありました。先日出版された写真集のケースには、バングラデシュの皮なめし工場で作られた皮を素材にしているらしく、そのへんもこだわりだなぁ、と感じます。

 

どの方の写真展でも共通して言えるのは、ものすごくこだわって、丹念に作りこまれているということでした。撮影、セレクト、レタッチ、プリント、それに写真集の政策や写真展の企画まで、数多くの工程で手を抜かないのは、なかなか骨が折れることのはずです。

なるほど、写真を頑張るってことはこういうことなのか、そして頑張ることが苦にならないというのは、こうした工程一つ一つを好きになることなのか。そんなことを感じた写真展巡りでした。


ぼくが今回見た写真集や写真展は、過去の名作というよりも今まさに活躍刺されている方々のものです。その点、ぼくが知人に聞いた過去の名作巡りとは若干趣旨が違うかもしれません。

でも、他人の写真を見て、その良さを感じたり、自分の写真との違いを考えることはできるものです。その点、やはり行動を起こしてみて良かったと思います。

 

雨のち晴れ。未熟者もいつかは成熟するさ!