成都で話題の熊猫夫人青年旅舎!ミセスパンダは超快適。


東チベットを目指す日本人がまず最初に降り立つのが成都。これまではSIMSという日本人経営のゲストハウスが圧倒的に有名だったと思うのですが、ハローチェンドゥゲストハウスという名で経営者も変わってしまいました。変わってもなかなか快適なんですけどね。

一方、最近熊猫夫人青年旅舎が話題に上ることが多くなっていて、ぼくも気にしていました。そんなわけで、今回、カシュガルからの帰りに立ち寄っていました。ちなみに呼び方はミセスパンダが一般的ですので、以下ではミセスパンダと書きます。

東チベット旅行に最適な立地!

夜に成都に到着し、空港からタクシーで迷いつつでも60元。今回の旅では同じ宿に泊まる日本人と偶然知り合ったため、移動費は半額の30元で済みました。

歩いて5分以内にローカルな食堂がたくさんありますし、10分も歩かないところに24時間営業のセブンイレブンもあります。中国に来たことがない人であれば、その辺を歩くだけでも楽しめそうですし、慣れた人にとっては、たまに食べたくなる日本製品を手軽に入手できるセブンイレブンが近くにあることが大きなメリットになります。

何より、新南門の駅の近くに立地しているということで、各地に向かう長距離バスが発着するバスターミナルにも近いことが素晴らしいです。東チベット旅行を計画している人にとって最高の立地と言えるでしょう。

ちなみに、交通飯店というチェーンのホテルに併設されています。ゲストハウスとホテルが合体していて、ぼくのドミトリーもホテルの中にありました。

ミセスパンダは格安。そして快適。

まず基本的なところで言えば、宿泊費はもっとも安いドミトリーで35元。おそらくアゴダ経由で申し込んだ方が安いですが、宿で直接申し込んでも大した額ではありません。インターネットはサクサク進み、シャワーはすぐに熱いお湯が出ます。ホテルに併設ということもあり、少なくともぼくが泊まった感想としてはかなり清潔な感じを受けました。

 

ぼくにとって旅の重要な要素の一つである、だらだらビールを飲む環境も整っています。大瓶の青島ビールが8元(150元くらい)。

最近は日本人が数多く集まっていますので、話し相手にも困りません。旅好きが集まっているので、話を聞いているだけもすごく楽しいです。事実、ぼくが訪れたときも世界一周中の人、仕事を辞めた人、写真を撮り歩いている人など多様な方々に出会うことができました。人との出会いは旅の醍醐味です。

 

ぼくは使いませんでしたが、カフェや食事を取るスペースもしっかり確保されていて、これはこれで便利そうでした。曜日によっては火鍋パーティーも行うようですね。

また、東チベット旅行において難敵となる高山病。この高山病に対策の漢方薬も置いていました。確か35元。値段ははっきり覚えていませんが、ぼくは次に行くときは日本で病院に行って薬をもらうなんてことは必要ないと判断する程度の価格でした。まあ、自分は高地に強い方なので高山病の薬をもらいに病院に行ったことはないのですが。

 


今回使ってみて、「次に成都に来たらまた使いたい」思いました。価格、立地、快適さのどれをとっても非常に高いレベルでバランスが取れているゲストハウスです。自分の友達に良い宿を教えて欲しいと言われたら、迷わずこの宿は勧めることができます。

雨のち晴れ。東チベットで最高の体験を。


タシュクルガンでパミールの息吹を。タジク族が住む国境の町。


【重要】5月4日より、カシュガルからタシュクルガンへの個人旅行が禁止されました。ツアー会社に登録すれば行けるようです。

 

カラコルムへの入り口、タシュクルガン(塔什库尔干)。中国でもウイグルでもなく、パキスタンでもない。パミール高原に生きるタジク族の小さな町。山と草原、馬を繰る男と刺繍する女、ロバを引く老人。観光名所はほとんどないけど、こんなに暖かくて面白い土地はありません。

そして、中国からパキスタンのフンザに抜けるためには、このタシュクルガンのバスターミナルからバスで峠越えすることになります。この国境の町は、カラコルムハイウェーの入り口でもあります。

タシュクルガンってどこ?どう行く?

中国側からパキスタン・フンザを目指すなら、まずは中国最西端、新疆ウイグル自治区のカシュガルに行く必要があります。そして、カシュガルからフンザへ向かい途中、国境越えの際に前泊する町がタシュクルガンです。つまり、フンザに行く順序としては、カシュガルからタシュクルガンへ(1泊)、そしてカラコルム峠越え、ということになります。

 

カシュガルからタシュクルガンに向かう途中には、カシュガル郊外の見所として名高いカラクリ湖があります。高所にある湖なので、水は青く、後方に山々を望む清々しい景観を楽しむことができます。

自分の場合、カシュガル郊外からシェアタクシーでこの町に行くことにしました。現地の漢民族やウイグル族、タジク族と相乗りで、料金は一人120元(ウイグル族の車の方が安かった。漢民族の車は少し高い)、4人揃うと出発という形式です。所要時間ははっきりとは言えません。運転手の気分次第だからです。6時間くらいは目安としてみておくと良いと思います。運が良ければ4時間くらいです。3度シェアタクシーを使いましたが、2時間程度は差が出ました。

このシェアタクシー、街の中心部からは少し離れた場所で待機しています。「 塔什库尔干亦事处」とメモを書いて見せれば大抵の人がわかってくれます。エイティガール寺院の近くからタクシーに乗って10元もかかりません。ただし、2017年5月現在、タシュクルガンへの個人旅行ができなくなっていますので、シェアタクシーで向かうこの方法は使えなくなっています。喀什老城青年旅舎でツアーを使うなりカラクリ湖でリリースしてもらうなりの手段を相談してください。

 

また、カシュガルのバスターミナルからタシュクルガン行きのバスも出ているそうです。パキスタンのスストに行くバスも出ていると聞いていますが、自分では確認していません。

タジク族とともに

 小さな小さな国境の町。先に書いた通り、ここは単に国境の町というだけではなく、暖かく素敵な町です。

顔立ちも出で立ちも独特のタジクスタイルの子ども達が、陽が昇ったばかりの肌寒い通りを学校に向かいます。秋になると、街全体にピンク色のコスモスが咲き乱れ、女性たちのタジク帽子と鮮やかなコントラストを見せます。パミールの山々や湿原もとても美しいです。冬は冬で、荒涼とした大地と雪が美しい風景を見せてくれます。

 

この町、素晴らしいところはいろいろありますが、やっぱり一番は人です。気さくで優しくて、ゲストをもてなそうという気持ちが伝わってきます。植村直己(超有名な登山家)さんの本にも書いてありますが、いわゆる僻地っぽいところの人々の特徴なのか、「うちに来い」と言ってくれますし、行くとナンやチャイでもてなしてくれます。

ただの外国人旅行者に対して、ためらいなくもてなす心意気は、ぼくらも見習う必要があると思いました。ぼくは3度訪れたわけですが、どの訪問時も1度は民家にお邪魔しています。

村の少年たち
村の少年たち

女性のタジク帽子は、ものすごくきれいです。刺繍のみのものとビーズを貼り付けたものがありますが、特にビーズを貼り付けたものは、太陽の光に照らされるとキラキラ光ります!

ぼくの印象では、おばあちゃんは刺繍のみのもの、若い子はビーズ付きのものをかぶっている感じでした。帽子の高さもものによって微妙に違い、「こういう微妙な差でおしゃれするんだろうなー」とか思って感心。

 

そんなわけでお土産に是非とも買って帰りたいと思ったのですが、この女性用タジク帽子、意外と高いです。1000円くらいで買えると思っていたので、面食らいました。質がいまいちなものだと150元くらいで買えますが、良いものだと300元もします。日本円にしたら5000円以上。想定していた金額の5倍です。男性用の帽子も同様で、羊をきちんと使った上質のものだと、450元。値切っても380までしか下がりませんでした。

数件店を周りましたが、どこもそれ以上は下がりません。ゲストハウスのオーナーに聞いても、やはりそれくらいはするとの答え。ウイグル帽子の場合、安いものなら30元とかで買えるので、その10倍です。

結局「どうしても欲しい!」と思って買ってしまいましたけどね。これだけ高いとなると、相当物好きな旅行者でなければ買わないでしょうし、その分レアなはずです。

 山・平原・空の全てが美しい町

この土地に来て、美しい風景を語らないわけにはいきません。「ため息の出るような美しさとはこのことか……」朝日を見ながらそう思いました。

ずっと続く平原にポツポツと立つゲル、裾野からすっとそびえ立つ山々、そこから徐々に顔を出す太陽。平原の水路に太陽の光が眩しげに反射し、山肌はオレンジに染まります。たった30分程度で全てが色を変え、まるで全く違う景色を見ているかのよう。もちろん、どの景色もそれぞれ美しいです。

タシュクルガンが本で紹介されることはあまりないのですが(長倉洋海さんの写真集には出てきます)、この地域はぼくの中で世界の絶景といえるものでした。おそらくアフガンのワハーン回廊などもにたような雰囲気なのだろう、と想像しています。

 

タシュクルガンの中心部からカシュガル側に少しもどると、ひたすら平原が広がっています。もちろん遠くに山が見えます。羊が放牧され、本当にのどかです(たまに警察がいて緊張しますが)。細い道には数十分に1台程度しか車が通りません。何もありませんが、風が気持ち良いです。それほど長期な旅行なわけでもないのに、観光地ではないところで「風に吹かれて気持ち良いなー」って言えるだなんて、ものすごい贅沢ですね!

最近は漢民族向けの観光地化が進んでいるようですので、素朴な雰囲気を味わうのであれば、可能な限り早く訪れた方が良いと思います。

 

タシュクルガン唯一の観光地といえば石斗城。ぼくは遺跡にはそれほど惹かれないのですが、ここから見る朝日もなかなか良いです。遺跡と山をいれて広角の写真を撮ると、いかにもな感じでニンマリできます。

朝日に照らされる石斗城
朝日に照らされる石斗城
町の後方に広がる湿原。朝は馬に乗って走る男の姿も。
町の後方に広がる湿原。朝は馬に乗って走る男の姿も。

 宿泊事情について

自分は交通賓館と功徳賓館、そして北緯38度青年旅舎の3か所に泊まったことがあります。

ひとりなら青年旅舎のドミに止まれば安上がりですが、2人以上なら他でも別に高くありません。カシュガルから同じタクシーに乗ってきたパキスタン人(住んでるのはウルムチ)と一緒に交通賓館に泊まったこともあります。ちなみに、交通賓館から50mほどの距離にパキスタンのカレー屋さんがあって、とても美味しいです。

 

交通賓館はチェーン展開しているホテルですから、ありがちなビジネスホテルです。中国国内を旅行した人であれば、一度は目にしたことがあるでしょう。

功徳賓館も同じです。受付の人とかの感じがとてもよく、近くの食堂を教えてくれたり、祭りを見てからカシュガルに帰るにはどうしたらよいか一緒に考えてあれこれ案を提示してくれたりしました。タクシーのおっちゃんに頼んで、祭りを十分に見てからカシュガルに向かうように言ってくれたのもここの人です。暖房、WiFi、ホットシャワー完備。冬であれば1泊80元で個室に泊まれます。全く不満はありませんでした。

北緯は今までにぼくが泊まった中では変わった雰囲気のところで、ドミの他に雑魚寝用の部屋もありました。もちろんぼくは雑魚寝部屋に宿泊。街の中心から少し外れているからか、あまり人はいませんでしたが、なかなか快適に過ごせます。個人的にはどこも同じようなビジネスホテルより、いろんな旅行者の旅の跡が見えるゲストハウスの方が好きです。

ここも例に漏れず、いろんな人が旅行を楽しんでいった跡でいっぱい。ちなみに、ここでは自転車が借りられます(有料だけど安い)。ちょっと遠出してみたいときには便利です。

 


雨のち晴れ、明日はきっと晴れるよね。

 

※ カレー屋のオーナーがめちゃ格好良い!英語はペラペラ、その他にも数ヶ国語を話せるらしく、知性があふれる!「お前、学生なんだから腹減ってるだろ?好きなだけ食ってけよ。俺も昔は腹すかせてたもんさ……。」なんて言うあたり、男気ありすぎです。冬はやってませんでした。

※2 バスターミナルの近くにも青年旅舎があります(K2)が、そっちはイマイチらしいです。冬は閉鎖しています。途中一緒に旅をしていた中国人が言ってました。

 

フンザへの行き方もまとめています。詳しくはこちら↓

フンザへの行き方【まとめ】〜中国・ウイグルからパミールを越えて〜

2016の年末年始もタシュクルガンで過ごしました。その時の一部始終はこちら↓

3度目の新疆!タシュクルガンで写真を撮りまくる。

(2016.11.13、2017.1.14、5.14リライト)