甘孜で温泉!東チベットの個室風呂で「い〜湯だな!」


甘孜で温泉!ということで、ガンゼの温泉を紹介します。短期旅行で標高3300mの土地まで来てわざわざ温泉に入るなんて、よほどの物好きですね。でも温泉大好き!い〜湯だな!

ぼくは行くまで日本の温泉をイメージしていたんですが、実際に行ってみたら全然違う。これがまさに異文化か!と新鮮な驚きがありました。そこまで温泉が好きってわけではない人も、異文化を学ぶつもりで行ってみると面白いですよ。

 

 いざ温泉!これが中国の温泉だ!

 

ガンゼの温泉は、白塔公園のすぐ近く。中心街からは東に15分くらい歩くことになります。それほど遠いわけではないですが、夜になるとちょっと怖いですね。

ここ、中国では有名な温泉街だとか。確かに何件も温泉が並んでいて、温泉宿になっているところもあれば、日帰り入浴を楽しむ施設になっているところもありました。地元の人に「オンチェン!」と言ったり、文字を書いて見せれば誰でも分かってくれます。

 

外観は……アイキャッチのものです。なんと全て個室になっています。個室がずらりと並ぶ様子からは、刑務所を思い起こさせます(入ったことないけど)。個室になっているのは、それぞれ周りを気にせずくつろぐためでしょうか?ニーハオトイレを使っている中国の方が裸を恥ずかしがるとも思えないですし。

 

料金は15元。最初おっちゃんが20元と言ってきましたが、子供に聞いたら15元だと言っていたので15元支払って入浴することに。さて、中を覗いてみましょう。

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こんな感じです。広さはシングルベッド一つ分くらいでしょうか。結構広いです。料金を支払ってからお湯をためてくれるので、お湯自体はすごく綺麗です。硫黄の泉質だというのが臭いからすぐにわかります。また、水で薄めながらお湯を張るので、自分好みの温度に調節可能です。

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浴室内にはベンチとサンダルが。この構造はどこの温泉も変わらないようでした。ちなみに脱衣所はないので、服を脱いだらこの上にのっけておきます。当たり前ですがすごい湿度なので、若干カメラが心配でした……。

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ムード作りでしょうか。浴室の天井には何やら草の飾りが。全く素敵だとは思いませんでしたが。これなら日本の銭湯みたいに壁に絵でも書いた方が良い気がするのはぼくだけでしょうか?非常にあやしげな雰囲気です。

 

とまあ、「え!?これが温泉?」という雰囲気のガンゼの温泉。しかし実際に入ってみるとものすごく良い。ぼくが温泉に行ったのはアチェンガルゴンパから帰って疲れ切った状態だったのですが、全身がほぐれていくのが分かりました。

しかも何気に貸切の温泉なんて初めて。浴室内の雰囲気はイマイチですが、温泉自体は気持ち良いし、気分上々です。はしゃいでちょっと泳いじゃいました……。

 

基本的にはどこの温泉も同じ構造ですが、椅子がアルミ製のものになっていたり、少しだけ違いがあるようです。話によると、トイレ付きの浴室もあるとかないとか。安ければ温泉付きのホテルに泊まってもよかったなぁ、なんて思いました。

 

 帰ったらビールと串揚げで。

 

温泉に入って気分良くなったら、帰ってビールに決まりですね。

自分が温泉から出たときには真っ暗で途方にくれたのですが、たまたま近くを通った軽トラにお願いして街まで乗せて行ってもらいました。所要3分。あっという間です。兄ちゃん姉ちゃん、乗せてくれてありがとね。

ちなみにこの一帯、温泉街であることは間違いないのですが、日本で考えるような観光っぽい雰囲気はありません。薄暗くてあやしくて、なんというか廃れたラブホが立ち並んでいるような雰囲気です。てか文字通りここ、個室付き浴場じゃん。

 

さて、ここからは超市でビールを買って夜市で串揚げ。温泉で程よく水分が抜けた体にビールが沁み渡ります。東チベットで一番幸せな瞬間でした 笑 ビールを楽しんだらホテルに帰って早く寝ちゃいましょう。

 


わざわざ中国の奥地まで旅をして温泉かよ!と思うかもしれません。でも入ってみて後悔なしです。最近は撮影に真剣に取り組んでいるので、旅行も楽しみ半分、きつさ半分という感じですが、温泉は写真のことを気にせずに楽しめます。

東チベットはガンゼ以外にも各地に温泉があるようです。せっかく東チベットに行ってみたら、ぜひ一度挑戦してみてください。

 

雨のち晴れ。いつかきっと晴れますように。

↓ガンゼの町についてはこちらをどうぞ。

ガンゼで美しい山々と自然なチベット世界を満喫!問答風景も!

 


甘孜で美しい山々と自然なチベット世界を満喫!問答風景も!


さて、成都から康定へ、そしてそこからさらに朝6時発のバスに揺られること9時間。今回の東チベット旅行の起点となるまち、甘孜(ガンゼ)に到着です。

中国に来る前は、生徒から色達(セルタ)に行ってラルンガルゴンパを見たいと思っていたのですが、成都についてすぐにラルンガルは無理そうだと言われたので、とりあえず行き先をガンゼにしたのです。ガンゼからであれば比較的色達にも行きやすいし、亜青(アチェン)にも簡単に行けます。

例によってこの町もアチェンに行く前の中継地点にみなされる節があるのですが、ガンゼはとっても魅力的です。風光明媚だし、お寺も旧市街も素敵、さらに温泉まであるという素晴らしい町です。ぼくは特に温泉が面白かったのですが、これは別にページを設けてご紹介します。標高3300mの温泉、良いですよー。

 甘孜を歩こう、右往左往。

 

ガンゼの高速バスターミナルは町の真ん中だから楽チン……と思いきや、ぼくが到着する2日ほど前にバスターミナルが移転されていました。場所は中心から1キロくらい離れたところでしょうか。東のはずれにあります。だからバスを降りたらバス停から左に曲がってずっとまっすぐ歩いていく必要があります。まっすぐ歩いていけば中心街っぽいところに出ますので、誰でもそこが中心だろうことがわかるはずです。

バス停からちょっと歩き出すと、そこはすでにチベット世界。たくさんのお坊さん達が町中をごくごく自然に歩いています。観光地でもないこの土地は、こうしたチベットの人々の自然な姿を見ることができる点が何よりの魅力でしょう。小さな商店が並んでいますが、チベット僧向けの僧衣店もちらほら。

 

中心街から南に行くと、吊り橋がかかっています。今でも現役で地元の人たちの交通路として使われていて、徒歩はもちろんバイクの人もたくさん行き来しています。吊り橋にはタルチョがくくりつけられ、周囲には雪を戴いた山を望むことができます。まさにチベット圏という雰囲気が出ていて、非常に美しいです。吊り橋の向こう側には小さな村々があり、いくつかゴンパもあるそうです。

自分は今回、渡ってすぐの集落をうろついただけでしたが、次は周辺のゴンパも回ってみたいと思っています。できるだけ観光っぽくない、自然なままの場所に行ってみたいんです。 

 

 問答風景が見れるガンゼゴンパ!+α

 

ガンゼの見所として外せないのがガンゼゴンパでしょう。ラルンやアチェンに比べれば当然規模は劣るわけですが、ぼくが今回行った中で、非常に良かったと思ったのがこのガンゼゴンパです。ぼくは17時頃行ってみたのですが、ちょうど祈りの最中でした。寺院の座主をみんなで囲む形で読経しているときの姿、そして音は壮観です。ラダックでも見たことがありましたが、何度見てもすごいと思えます。

読経が終わって自分も20分程度うろうろしていたら、今度は問答を始めました。チベットの修行って問答なんですよね。2人一組になって、片方が謎を問いかけてもう片方がそれに答える。そんなことを繰り返していました。チベット語がわからないぼくは何を言っているのか理解できませんでしたが、多勢の僧侶が一斉に問答を始めると、その光景に見入ってしまいました。

片方があぐらをかいて座り、もう片方が大きな身振りで謎を解く。そんな光景が延々と続いています。ぼくは夢中でシャッターを切り続けました。背後にそびえる山々が、問答の雰囲気をより一層際立たせます。

ガンゼゴンパの問答
ガンゼゴンパの問答

ガンゼのもう一つのゴンパといえば、デンゴンパ。こちらは街中にあることもあり、地元の人々で賑わっています。街中にあるにしては立派で、たくさんの人がコルラしています。また、五体投地をする場所も設けられていて、おばちゃんやおばあちゃんが熱心に祈りを捧げています。こちらは気軽に行ける場所にあるので、見ておいて損はないでしょう。

ちなみに、このデンゴンパに入っていくための道の入り口あたりがアチェンガルゴンパ行きのシェアタクシーの乗り合い場所です。大きな声で「ヤチン!(アチェン)」と言っているのですぐにわかるでしょう。

 

 旅行の定番、夜市もある!

 

ガンゼには夜市もあります。正直、お土産的なもので魅力的なものはないですし、そもそも観光客向けではなくて地元の人向けな感じがあります。

たくさんのアクセサリーや小さな雑貨を売る店、果物屋さん、そして串揚げの店なんかが並んでいます。串揚げは安くて美味しいですよ。自分は温泉に行った後に超市でビールを買い、そのビールを飲みながら串揚げを食べました。

串揚げの種類はたくさんあるので、選ぶのも楽しい!安いものから高いものまで組み合わせて、自由に食べられるのもまた魅力。いくら食べてもたいした額になりませんから、思い切って好きなものを好きなだけ食べられます。

 


ガンゼはカンディンと同様、アチェンガルゴンパに行くために1日滞在するだけの場所と捉えられてしまう傾向にあるわけですが、実際には、かなり風光明媚な場所ですし、派手さはないですが見るべき場所はたくさんあります。チベット文化圏の濃いところが自然な形で残っているので、そんな雰囲気を味わいたい人にはぴったり。

アチェンガルゴンパは標高が3900mもあり、高山病になり易い場所です。少し体を慣らす意味でも、ガンゼに滞在してみるのも良いでしょう。

 

雨のち晴れ、明日はきっと晴れるよね。