実録!National GeographicのDaily Dozenに選ばれた。どうやったら選ばれる??


National GeographicのDaily Dozenって知ってますか?写真の世界では世界的に有名な雑誌であるNational Geographic(以下、ナショジオ)ですが、Your Shotという写真共有サイトも運営しています。

今回は、自分がDaily Dozenに選ばれた経験から、そもそもDaily Dozenって何?というところから、選ばれるとどうなるのか?選ばれるための戦略ってあるのかというところまで考えてみたいと思います。

Daily Dozenって何?

ナショジオのYour Shotは、世界中の腕に自信のある人が投稿しているサイトで、レベルは高いです。毎日数千枚の写真が投稿されています。

このようにたくさんの人が応募する中で、ナショジオの編集者が良いと思ったものが1日に12枚だけ選ばれ、Daily Dozenとして選出される、という仕組みです。

 

写真の共有サイトと言えばinstagram。このアプリケーションの中で、日本では東京カメラクラブなどが有名です。こちらはこちらで素晴らしい写真がたくさんあるのですが、選ばれてる写真を見ると、テイストが違うのがわかります。

東京カメラクラブの方がおしゃれな感じ、ナショジオの方がリアルな感じ、というのが自分の印象です。ナショジオの写真も加工されてる感満載ではあるんですけどね 笑

選出されるとどうなる??

選出されると、Daily Dozenの特別なページに掲載され、一気に非常に多くの人の目に触れるチャンスが得られます。

 

ぼくが、自分が選出されたことを知ったのは、携帯に届いたメールから。要するにおめでとうメールが来るんですね。また、一気にたくさんの人がいいね!をつけるので、トレンドになっていますのおめでとうメールと、エディターがノートしましたのメールも来ます。

facebookでいういいね!的なものは、選出から2〜3日がピークですが、その後も1週間程度は断続的につけられます。

ナショジオのページに行ってみると、数々の素晴らしい写真と一緒に自分の写真が並んでいるわけですから、ものすごく嬉しく感じました。

 

 

Daily Dozenに選出された12枚の中から、さらに一般投票によってその日の1位が決められます。投票はYour Shotのメンバーしか行うことができません。ちなみに、一般投票にしている影響からか、少し派手な写真がトップになることが多いような気がします。

世界中の人が応募する中で選ばれるので、喜びはひとしおです。それに、ある意味世界基準で認められたってことになりますしね。

どうやったら選ばれる?

このDaily Dozen、先に述べた通り、選ばれるのはなかなか大変です。

自分がネットで調べた限りだと、これに選出される可能性は0.3パーセントだとか。1000枚のうちたった3枚です。投稿されている写真のレベルを勘案すると、国内のフォトコンテストで入賞する以上に難しいと言っても過言ではないでしょう。

 

青い池の白石さんや、キツネの井上さんも写真を投稿されていますが、日本を代表する世界で活躍する写真家であっても、出せば通るという類のものではありません。実力はもちろんのこと、運も必要だと思います。

 

運が必要なのは芸術一般についても同様だと思いますが、そんな中で出品者にできることは、選ばれる確率を上げること。

選ばれるための準備としては、前に書いた通り、過去の選出作品と自分の作品を比べてみるのが良いと考えています。エディターにも好みはありますから、ある程度その好みに合うかどうかというのは考えてみる価値があるはずです。

また、選出されている写真と自分の写真を客観的に比べてみて、「自分がエディターだったら自分の作品を選ぶだろうか?」と見つめてみるのも良いでしょう。

 

ナショジオの場合、ネット応募で単写真ですから、紙質や組でのストーリーを押し出すことはできません。できるのは純粋に画面に映る自分の写真の質を上げることだけ。レタッチの重要性は他のフォトコンテスト以上に高まるでしょう。他の作品も見つつ、選ばれるためのレタッチを施すことが重要ですね。


繰り返しになりますが、ナショジオは世界的に有名な写真誌です。ここで選ばれることは、世界に認められることとニアリーイコールだと考えられます。ぼくは今後世界を目指したいと考えているので、まずはこのレベルの中で選出される確率を上げていきたいと思います。

最近は組写真30枚をどのように仕上げていくかを考えてばかりでしたが、単写真には単写真の魅力や難しさがあると感じます。早い段階から自分の方向を決めることにはそれなりのメリットがありますが、ある種のトレーニング的な意味でも、こういったハイレベルの単写真コンテストに挑戦してみるのも良いと考えています。

 

雨のち晴れ。みんなでレベルアップしたいですね!


写真家リストを作ってみた!参考にして自分の糧に!


自分がいろいろと訪れた写真美術館や個展、そして購入した写真集などを元に、写真家についてアーカイブ的にまとめておきます。良い写真を撮りたいと思ったら、やはり色々な人の作品を研究して自分の糧にすることが必要ですしね。

写真家一覧(敬称略)

竹沢うるま

海外の旅写真を撮っている方。世界一周中の記録をまとめたwalk aboutが有名ですが、最近製作されたKorlaも良いです。ドキュメンタリー的に撮るというよりもフォトジェニックな写真が多い印象です。ブレを巧みに使っていて、その辺は自分も見習いたいところです。最近の売れっ子写真家です。

 

ダヤニータ・シン

インドの写真家。去勢した「ユーナック」のシリーズや、移動美術館といった取組が有名らしい。移動美術館のコンセプトにより、その場に応じて色々な見せ方をするそうです。もともと報道写真を撮っていたそうですが、あるタイミングで日常的な写真に取り組むようになったとか。

モノクロの丁寧なプリントで、じっくりと見入りたくなるような作品が多いです。2017年6月現在、東京都写真美術館で写真展が開催されています。美術館限定の写真集も買ってしまった。

 

永倉洋海

アフガンの指導者マスードや、エルサルバドルのヘスースを幼少から結婚後まで撮り続けたドキュメンタリー写真で有名です。もともと戦場などで決定的瞬間を狙っていたそうですが、ある時期から人々の日常にこそ時代の変化の本質があるとの考えを持つようになり、戦争中の国などでもそこに生きる民間人を撮影するようになったとのこと。人々の素朴な生き様を捉える眼差しに共感できます。特にマスードは指導者の人間らしさに焦点が当たっていてすごく好きです。多分自分はこの路線でいくんだろうなぁ。

 

セバスチャン・サルガド

アフリカの飢餓やアメリカの労働者などの撮影で名声を得て、現在は残すべき地球の自然を撮影している方。モノクロ写真で、極めて印象的な写真が並びます。自分が持っているのはSAHELとGENESYSの2冊。前者がアフリカを撮影した処女作、後者が最新の自然写真です。

この方は経歴も特殊で、ブラジルからヨーロッパに亡命し、大学で勉強して国際機関で働き、その後写真家になっています。手放すものは決して小さくなかったでしょうに、そこで決断できるというのはすごいですね。自分もいざとなったらきちんと自分の人生を決断できるようになりたいものです。

 

スティーブ・マッカリー

ポートレートが非常に有名な方。有名な写真家集団マグナムの一員でもあります。この型の作品では、特にナショナルジオグラフィックの表紙を飾ったアフガンの少女の写真が有名ですね。真っ赤な衣服と緑の壁・瞳。色使いの大切さなんかを学ぶにはちょうど良いと思っています。また、世界各国を歩いて撮影している点で、ある種の旅写真家でもあります。

日本の写真界ではあまり評判が良くないと聞いたことがありますが、ぼくは好きです。完全に準備され、計算して撮っているので、少しわざとらしいかなーと思うときもありますが、人々の力強い目線が印象的で、ついつい引き込まれてしまいます。

 

山崎博

先日東京都写真美術館で個展が開催されていた人。長秒露光によって光の軌跡を追ってみたり、水平線で画面を真っ二つにする形で色々な海のパターンを撮ったり。桜と太陽を重ね合わせるようにして撮影したドアップ画像も。

全体を見てみて、色々な実験を行なっているというのがよくわかる作品群だと感じました。この人の作品を見ると、写真って芸術表現の一つなんだということを実感を持って感じられます。様々な制約を自ら課すことによって、かえって創造的な作品になるのだろうと感じました。

 

ソール・ライター

ニューヨークが生んだ伝説、のキャッチフレーズとともに、日本は東京、渋谷文化村で回顧展が開かれました。

特にカラー写真が有名で、真っ白な雪景色の中に真っ赤な傘が現れたり、窓の曇りガラス越しに向こう側にいる人を捉えるなど、ストレートな表現というよりは、計算して余韻を残す写真が多い印象です。額縁構図や色遣い、遠近感などは特筆すべきもので、自分が作品を作っていく中でも大いに参考になると感じました。

特にSNSが全盛のこの時代、「どや!」って感じの力強い印象を与える写真が多いですが、ソールライターの写真は、空気や余韻を静かに感じさせてくれます。このような写真はちゃんと意識的に撮れるようになりたいものです。

 

雨のち晴れ。自分もいつかきっと!