東南アジア旅行のおすすめルート!バックパッカーな旅をしよう


ぼくの初めてのバックパッカー体験は、1ヶ月間の東南アジア1周です。初めてのバックパッカーということで、自分がこれから旅無くして生きられなくなるだなんて、思いもしませんでした。良くも悪くも、ぼくの旅人生のスタート地点です。

今回はその旅の経験から、ぼくがとったルートと、そのときの反省点、そしてぼくが訪れてよかったおすすめの町についてご紹介します。

 


 

就職先の会社で同期になる予定の男と二人旅をしました。2年ちょっと前の冬、もうあと3ヶ月もしたら働かなくてはならないという状況です。就職したら旅なんてできなくなると聞いていたので、そうなる前に一度行ってみようと思い、とりあえず誘われるがままに旅に出た感じです。

 

この旅は、言ってみたら「普通の旅行」で、友人と一緒に主だった観光地を回るというものでした。期間はちょうど1ヶ月。それでも、はじめてのドミトリー、はじめての深夜特急、そしてはじめての国境越え。行く先々で、これまでの人生では出会うことがなかった新鮮な驚きがありました。

 

僕はこの東南アジアの旅を皮切りに、シルクロードやパキスタン、インドのカシミールなど、ちょっと大変でちょっと変わった地域に旅するようになります。こうしてたくさんの地域を旅するようになっても、やはり東南アジアには東南アジアの良さがあり、当時の記憶は忘れられないものになっています。これからバックパッカーをやってみたいと思っている方に、最初の候補地として東南アジア周遊をお勧めします。

 

どうして東南アジア?

 まず第一に、そもそも渡航しやすいこと。日本からベトナムやマレーシア、タイへの飛行機がたくさん出ていますし、もともと日本からの距離も近いので、チケットを安く買えます。当時働いていなかった私にとって、航空券の値段は大きな問題でしたが、東南アジアは値段という障害を越えられる地域でした。

 

第二に、初めてのバックパッカーだった僕にとって、モデルルートを入手しやすかったことが挙げられます。地球の歩き方に「東南アジア」という本があり、そこにはバックパッカーの周遊ルートが幾つも例示されています。結局周遊ルート通りには回りませんでしたが、大いに参考になりました。観光業に従事している人であれば、東南アジアの人はたいてい英語が話せますので、ルートさえしっかり決めておけばあとはなんとかなります。

 

第三の理由は、ごはんが美味しそうだったということ。東南アジアの料理は見た目のカラフルさからもわかるように、辛さ、酸っぱさ、ハーブがたくさんといった特徴があります。日本国内にもタイ料理屋がたくさんあるように、日本人の口に合う料理が多いように思います。僕もこのあといろいろな地域を旅しましたが、小麦粉と豆、しかも塩味のみ、という地域もありましたので、いろいろな味覚を楽しめる東南アジアは食的に素晴らしいと思いました。それに、いざとなったらそれほど探さなくても日本料理の店を見つけられます。

 

こうして考えてみると、やはり東南アジアは初心者に優しい、周りやすい地域であると言えるでしょう。僕が親しい友人・知人にバックパッカーな旅をしたいと言われたら、やはりまずは東南アジアを推します。

東南アジア1周して良かったことと反省

 まず最初に、僕が東南アジアを巡った時のルートは、以下のとおりです。


出国

→マレーシアへ移動→ クアラルンプール → マラッカ → ペナン

→タイへ移動→ バンコク

→ラオスへ移動→ パクセー → ビエンチャン → ルアンパパーン

→ベトナムへ移動→ ハノイ → フエ・ホイアン

→カンボジアへ移動→ シェムリアップ

→タイへ移動→ バンコク

→帰国


 

多くの人がとるルートとの違いは、バンコクからパクセー(ラオスの南部)に入って、ラオス南部を巡っている点でしょう。多くの場合、特に日本人はバンコクから北上しチェンマイへ、そしてチェンマイからラオスの北部に入ることが多いはずです。実際、モデルコースとして紹介されているのもこのコースです。

ぼくの場合、1ヶ月が限度という事情があったので、かなり駆け足での周遊になってしまいました。僕は遺跡や自然を一目観るのが目的というだけではなく、現地の生活ぶりなどにも触れてみたい人です。この東南アジア周遊は、「一口かじる」ような旅で、それぞれの場所でじっくりと現地感を味わうことができませんでした。今もう一度この旅を行うなら、各都市にもう1泊ずつしてみたいと考えるでしょう。

 

もし仮に、やはり1ヶ月しか時間が取れないということなら、ベトナムをルートから外すと思います。ラオスからベトナムへのアクセスはあまり良くありませんし、ベトナムからシェムリアップに行くのも大変です。両工程ともバスで丸一日程度かかるはずですから、短期間の旅行では時間を大きくロスしてしまいます。また、日本からベトナムに行くのは簡単なので、別の機会に訪問すればよいかな、とも思います。

カンボジアについても、別の機会で良かったかもしれません。プノンペンとシェムリアップの両方を回ることができるなら、カンボジアに行くのも合理的かもしれませんが、結局見たのはアンコールワットとその周辺の遺跡群だけです。日本からカンボジア単体を見に行くということでも良かったと思います。それにシェムリアップではドルを使うことが多く、意外に費用がかさみました。

 

つまり、マレーシア、タイ、ラオスと3カ国くらいに絞ることになります。マレーシアから入ってバンコクへ、北上してチェンマイやゴールデントライアングルを経由、そしてラオス北部に。今度はラオスを徐々に南下し、ルアンパパーン、ビエンチャン、パクセー周辺へ。最後にバンコクに戻るくらいがちょうどよいな、と思います。どの国も見所は多いですし、これだけ絞ったとしても、1ヶ月だと時間が足りないくらいに感じてしまうはずです。

もちろん、インドシナ半島をぐるりと回ったことで、「回ってみた!」という満足感はありますし、一度に色々な場所を見て比較できたというメリットもありました。これはこれで、周遊しなければ得られなかったものです。

 

 具体のルートと各国での滞在状況

 以下は日程や移動手段について、僕が実際にとったものです。上記のスケジュールよりもう少し細かく書いておきましたので、旅のご参考にどうぞ。

①マレーシア

日本から飛行機で一路クアラルンプールへ。夜に着いたので、その日はゲストハウスの近くで軽く夕食をとり、休むだけです。

翌朝、電車とバスを乗り継いでマラッカへ。マラッカは様々な遺産があり魅力的な町ですが、なにぶん規模が小さいので、1泊2日、長くても2泊3日で十分。マラッカからは来た道を戻るようにクアラルンプールへ。そしてその晩、夜行バスでペナンに。

ペナンには2泊3日滞在しましたが、欲を言えばあと1日いても良かったと思っています。ペナンも小さな島ですが、教会などの遺跡群の他に、町のいたるところにペイントされた現代アート巡りも楽しめます。僕の場合、教会・寺院群まわりと自転車での島内散策、それに蛇寺なども行ったので、結局十分に壁画巡りはできませんでした。ゲストハウスも簡素ですが清潔で充実しているところが多いようでしたので、少し長めに滞在しても良いと思います。

ペナンからは、船で大陸に戻り、有名なマレー鉄道でバンコクへ。深夜特急で「深夜特急」を読めます。

 

② タイ

タイの観光地は有名なものがたくさんあります。バンコク、アユタヤ、パタヤーの他、北部にはチェンマイやスコータイといった世界遺産が。もっと言えばゴールデントライアングルやパーイといった、ちょっとマニアックな場所も魅力的です。しかし、今回の旅ではそれらをパスし、バンコクに2日間のみ滞在。タイは日本からのアクセスが良いので比較的短期の休みでも来られるだろうと思ったこと、帰りの飛行機がバンコク発だったため、もしも時間があれば最後に遊べば良いと思ったことが、短期滞在となった理由です。そんなわけで、夜行バスでラオスの南部パクセーへ。

 

③ ラオス

旅行中最長の1週間以上を過ごしたラオス。世界遺産ワットプーとバックパッカーの沈没地シーパンドンを1日ずつの駆け足で巡り、パクセーからビエンチャンに向かいました。

ビエンチャンは朝着いてその日の夜出発という強行スケジュール。ビエンチャンは過去に来たことがあったので、市内の主だった観光地はすでに回ったことがありました。薬草サウナで一休みし、一目散に「世界一訪れたい町」ルアンパパーンへ。今回の旅で最も楽しみにしていた場所だったこと、ラオスからベトナムへは飛行機を使うことにしたことから、飛行機を予約した日まで、計4日滞在しました。その間、タートクアンシーの滝やラオスマッサージ、近隣の村に歩いて行ってみたり、毎晩のナイトマーケットも楽しみました。旅も後半に入っていたので、お土産はほとんどここのナイトマーケットで購入。僕が東南アジアでオススメするまち総合第1位です。

ラオスからベトナムを飛行機で移動することにしたのは、夜行バスだとどうやっても24時間かかると聞いていたことや、事故の危険性も低くはないと聞いたことが理由です。時間に余裕がないと何かとお金がかかります……。

 

④ベトナム

ハノイとフエ・ホイアンを巡りました。ハノイでは市内のタンロン遺跡やホーチミン廟、それにハロン湾を観光。夜行列車で半島を南下しました。フエとホイアンも1日ずつの超駆け足。特にホイアンはもう1日滞在したいと思いました。町並みの面白さや、川沿いで飲むビールがとても美味しかったからです。

ダナンからは再び飛行機。カンボジアのシェムリアップへ向かうことにしました。ホーチミンは僕も友人も以前に行ったことがあったため、今回の旅では省略することにしました。このへんになってくると、帰りのフライトに間に合うか心配になってきて、早め早めに移動するようになります。

 

⑤カンボジア

カンボジアではシェムリアップのみの滞在。目的はもちろんアンコールワットと周辺の遺跡群。アンコールワット、アンコールトムをはじめ、タプロームやベンメリアといった有名な遺跡を2日ほどで回りました。お金と時間があればプレアヴィヒアにも行きたかったです。

シェムリアップは何をするにもお金がかかる印象で、そう感じた理由はおそらく、支払いの多くがドルだったからだと思います。お金のなさと観光に飽きてきたことを理由に、再びタイへ。ここはシェムリアップからバンコクに向かうバスを利用しました。

 

⑥バンコク(再訪)

帰国まで3日ほどありましたので、ムエタイのジムに入門してみたり、カオサンに沈没する日本人と行動を共にしたりしました。ムエタイのジムは結構きつかったです。一緒に入門した欧米の方は、すぐにリタイアしていました……。

 

東南アジアおすすめの町6選

さてさて、ここからはおすすめの町特集です。

おすすめにあたっては、以下の3項目を、S, A, B の3段階で評価しました(Bが普通)。

  1. ワクワク……行ってみて楽しいか、ワクワクするか
  2. 快適……快適に観れるか、町の中での過ごしやすさ
  3. ごはん……料理が美味しいか(+ビール)

第6位 ホイアン(ベトナム)

ホイアンの夜景
ホイアンの夜景

1.ワクワク……A

このまちもルアンパパーン同様、まちそれ自体が世界遺産になっています。観光地としてはかなり整備されていて、中華系の文化をいろいろと見て回れます。日本橋などは特に有名です。自分の友人は、このまちが東南アジアで一番好きだったと言っていました。おすすめは夜。川沿いに色とりどりの提灯が吊るされ、幻想的な空間が出現します。夜風に吹かれ、魔法のような空間で飲むビールの美味しさといったら……。

2.快適さ……A

整備されている分、驚きは少ないですが過ごしやすいです。中心街は比較的小さいですし、見るべきポイントもコンパクトにまとまっています。宿もたくさんあり、まず困ることはないでしょう。また、自転車で海まで行けば、海水浴も楽しめます。世界遺産のフエとも近く、まとめて見ることができるのも、時間がない旅行者にとっては評価ポイントとなります。ベトナムは、北部ハノイと南部ホーチミンも回りましたが、中部のダナン・フエ・ホイアン地域が最も歴史を感じられ、楽しめる土地でした。現在、東京からダナンまでの直行便が就航するようになり、行きやすさは格段にアップしましたね。

3.ごはん……B

可もなく不可もなく、といった印象。欧米人の旅行者が多いため、西洋料理が充実していました。特筆すべき点はありませんが、悪い印象もありませんでした。

第5位 バンコク(タイ)

バンコク、ワットアルンより
バンコク、ワットアルンより

1.ワクワク……A

もうなんでもござれと言ってよいほど、様々なアクティビティが充実しています。巨大な涅槃大仏を見ることができるワットポーや、三島の暁の寺のモデルとなったワットアルン、元祖バックパッカーのまちカオサン通り。そしてまちから一歩出れば、賑やかで美しいビーチが広がるパタヤーや、見ごたえのある遺跡群のまちアユタヤなど、見どころに事欠きません。一つ一つをきちんと時間をかけて見ようと思えば、バンコクだけで2週間くらいいけてしまうのではないでしょうか。特にカオサンは面白かったです。今となっては一大観光地になっていますが、無数にあるゲストハウスには、面白い人がいっぱい。外国人、日本人に関わらず、「え、そんなことしてるの!?」と驚くような話をしてくれる人がいるはずです。激安のパッタイを食べながらシンハービールを飲むのもカオサンの醍醐味。また、郊外での活動に関しては、自分が友人とバンコクに旅行した際は、パタヤーもアユタヤも日帰りでした。当時は時間がなかったということもありますが、今となっては、あのとき1泊はしておけばよかったなぁ、と思ってしまいます。最近では、素敵なまちでは必ず1泊はするように心がけています。まちによりますが、たいてい日中と夜では、全くと言ってよいほど異なる顔を見せるからです。

2.快適……B

もう自分次第です。高いお金を払えば、他のどの都市に行くよりも快適に過ごせるでしょう。バンコクは大都会だけあって、玉石混交、よい宿を見つければ居心地がよいし、逆に電気を消すと南京虫が出てくるというびっくりするような宿も存在します。自分は実際に南京虫の宿に泊まりましたが、寝た気がしませんでした……。しかしそんな宿で出会う旅人との会話も楽しいんですよね。ちなみに、観光客慣れしている商売人ばかりですので、トゥクトゥクの値段なんかはかなりふっかけてきますが、慣れれば華麗にスルーできます。もちろんタイマッサージの本場ですので、安いところであれば日本円にして1000円程度で本格的なものを受けることができます。自分がバンコクに滞在する際、必ず2回は行きます。

3.ごはん……A

何と言ってもタイ料理の本場ですから、非常に満足度の高い食事ができるでしょう。激安のパッタイから上品な味付けの高級タイ料理まで、好きなものを食べられます。世界中どこでも同じことが言えますが、地元の人がたくさん入っているようなローカル食堂に入れば、安くて美味しいものが食べられます。タイカレー、トムヤムクン、プーパッポンカレーなど、計画的に食べないと食べ損ねたまま帰国しなければならなくなってしまいかねません。その気になれば日本食や韓国料理、西洋料理など、各国の料理も高いレベルで味わうことができるのも魅力です。

第4位 パーイ(タイ)

ポストの町パーイ
ポストの町パーイ

ワクワク……A

バックパッカーの憩いの地、パーイ。特に、ゆったりしたい系の旅人にとっては、憧れの地でもあります。このまち最大の魅力は、落ち着いたその雰囲気。そしてどのまちとも異なるナイトマーケット。若手のアーティストが自分の作品を路上で売っています。もちろんどれも一点もの。また、店舗で売っている商品もパーイ独自のもので、タイのどこにでも売っているものではありません。薬草入りソーセージを食べて、マンゴーシェイクを片手に静かにナイトマーケットを回る。友達と行ったら飲み歩くこともできます。トレッキングでタイの山奥を歩き回るのも悪くないですよ。少数民族の村を訪れることができました。

快適……S

旅人のためにあるようなまちで、お土産屋さんの客引きは一切なし、カフェも数件あり、Wifiは当然使用できる、ご飯はタイ料理から西洋のステーキまでなんでもござれ。バーもマッサージ屋さんももちろんあります。各地へのツアーも出ており、まちの近郊にある谷や、いわゆる首長族の村にも行くことができます。日中はツアーに出るかのんびりしていて、夜になったらまちに繰り出すのが賢いかもしれないですね。どうしても日中は暑いですし。街全体が美しく、東南アジアで一番好きだったという人も少なくありません。町中にたくさんあるポストが可愛らしいです。パーイから恋人に手紙を出す「Pai in love」っていう映画が流行ったらしいですね。快適さでは他の追随を許しません。

ごはん……A

欧米人が多いまちだけあって、ステーキなどの西洋料理が豊富で、味も上々です。カフェではちゃんとしたコーヒーが飲めますし、夜の屋台も楽しいです。自分が行った時には「Sushi」も出ていました。このまちにいて、ごはんで不満に思ったことは一度もありません。Sをつけるかどうか迷ったくらいです。

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パーイをご存知?バックパッカーのユートピア、オリジナルアートがいっぱいです。

第3位 チャンパーサック(ラオス)

ラオスの国花プルメリア。現地ではチャンパーという。
ラオスの国花プルメリア。現地ではチャンパーという。

ワクワク……S

ラオス南部は、日本人旅行者があまり多くない地域です。インドシナ半島を回る人も、バンコクからビエンチャンへ、もしくはチェンマイからルアンパパーンへ抜けてしまうからでしょう。ワットプーで有名なチャンパーサックでは、人々がまだまだ自然な形で生活していて、のんびりとした気分にさせてくれる土地です。道を悠々と歩く牛と、川辺でたそがれる地元の人たち。メコンに沈む夕陽と、夕陽を背に魚を捕る網を投げ続ける青年。ワットプーでは真っ白なプルメリア(チャンパー)の花が太古の世界へと誘います。名のある遺跡はたくさんありますが、これだけ立派なのに観光客が多くはない遺跡は、他にあるのでしょうか。日本人にはまだまだ知名度が低く、帰国後に土産話をしたところで、ほとんどの場合「??」となってしまうでしょう。でも、クメールの原点とも言える遺跡で、転がる岩に腰掛け、風を浴びながら物思いに耽るだなんて、何物にも変えられない経験ではないでしょうか。

快適……B

チャンパーサック中心部からワットプーまでは、車をチャーターするか自転車で行くかの選択になると思います。自分の場合自転車で行きましたが、思った以上に遠いこと、サンセットを見た後の帰り道が真っ暗になってしまうことなどに気をつける必要があります。チャンパーサックの良さはラオスの原風景らしきものが見れるところにあるので、これらは仕方がないですね。

ごはん……A

ラオス飯ということで、安定のカオニャオやラープ、パパイヤサラダは健在です。北部のカオソーイやソーセージは見かけませんでしたが、十分に美味しくいただけました。繰り返しになってしまいますが、ビアラオとメコン川の組み合わせは、何物にも変えられないですね。

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ラオス南部の世界遺産。遺跡より自然派のぼくが珍しくおすすめする遺跡、ワットプー。

第2位 バガン(ミャンマー)

バガンの朝
バガンの朝

1.ワクワク……S

バガンといえば見渡す限りの遺跡群。朝陽に照らされる一面の遺跡群を見るためだけにここを訪れても良いほどです。自分は個々の遺跡にはさほど関心がないのですが、バガンでは幾つものパゴダが一面に広がることにより、雄大な景色を形成しているため、絶景として楽しめました。東南アジアは、温暖な気候やのんびりした空気感が素敵な地域である一方、景色の雄大さなどは中央アジアに比べ若干劣る気がします。しかし、バガンに限って言えば、そうした見劣りなど一切なく、朝陽が登り始める瞬間には思わず感嘆の声を上げてしまいそうになるほどでした。ワクワク度では文句なしの第1位です。

2.快適さ……B

一通り観光地らしい施設は揃っています。広大な遺跡を回るには、馬車や車をチャーターするか、自転車もしくはバイク。自分のように体力がある人にとってはむしろミャンマーの風を浴びながら各地を回ることが楽しく思えるでしょうが、体力のない人にとっては若干きついかもしれません。また、バイクは充電式で、長時間あちこちを乗りまわすことはできません。その点、多少不便を感じることがあるかもしれません。また、お土産屋さんの客引きがしつこいのもわずかにマイナスポイント。

3.ごはん……B

ミャンマーカレーの他は、西洋料理が多い印象です。味自体が悪いわけではないのですが、どこにでもある炒め物や麺類を食べたいとは思えませんでした。ちなみに、ニャウンウーの入り口あたりにあるつけ麺屋さんはおいしかったです。魚介粉末ベースのスープに給食の湯でた麺をつけて食べるイメージです。クラフトビールが飲める店もあるのは◎。観光地バガンでも、1杯700チャット未満(約70円)で飲めます。

【↓詳しくはこちら】

無数の仏塔と燃える太陽!いわずもがなミャンマーで一番のおすすめスポットバガンを自転車でぐるり。

第1位 ルアンパパーン(ラオス)

メコンの日暮れ
メコンの日暮れ

1.ワクワク……A

世界で最も行きたい町にも選ばれたラオスの古都、ルアンパパーン。まち全体が世界遺産に指定されています。有名な托鉢やナイトマーケットの他、象使いの資格を取得したり、タートクアンシーの滝を見たりすることもできます。夜市で買えるストールは、手織り草木染めで、すごく安い(30000キープ=約300円くらい〜)のに、品質はピカイチ。ナチュラルな風合いは、日本での普段使いにもぴったり。自分は旅のお供にもしています。他の地域のような巨大遺跡や度肝を抜かれるような風景はありませんが、これほど観光化された中でも素朴さが残っているところがおすすめポイント。川べりでビアラオを片手に沈む夕日を眺めるのはまさに至福。日本の喧騒から離れて、静かに人生に想いを馳せられる、そんな場所です。

2.快適さ……S

ゲストハウスはたくさんありますので、ちょっと探せば好みの宿を見つけられるでしょう。高くなくて清潔、そんな印象でした。まちには食事する場所もカフェもたくさんありますし、疲れた時は伝統のマッサージを受けることも可能です。そしてこのまちの快適さは、まちの見どころや宿がコンパクトにまとまっており、旅人が欲するものは全て、すぐに手に入るところにあります。まちの中であれば全て徒歩で歩けますし、ちょっと離れたお寺に行きたければ宿の前に無数に並ぶトゥクトゥクなどを利用すれば良いだけ。自転車ももちろん借りられます。自分が好きなとき、好きなように観光ができるというのはとても良いものです。

3.ごはん……S

ごはんは何を食べても美味しいです。そしてなんでも食べられます。ラオス北部伝統のカオソーイやカオピャック(両方とも麺類)の他、カオニャオ(もち米)やハーブ入りのウインナーなどなど、どれも日本人の口に合うものばかり。ラオスはかつてフランスの植民地でしたので、フランスパンも美味しいです。町の中央ではフランスパンのサンドイッチやラオスコーヒー、フルーツジュースなどが売られています。ラオスコーヒーは通常、ブラックコーヒーにコンデンスミルクを入れて甘くして飲みますが、あえてブラックで飲むのも良いでしょう。そしてビアラオ。ラオスの気候に絶妙にマッチしたビールを、メコンに沈む夕日を眺めながら飲むのは、最高に贅沢です(ビールは激安ですが)。真面目な話、ここだったら定住してもさほど困らないのでは?と思えるほど食事が充実していました。

【↓詳しくはこちら】

世界遺産ルアンパパーン。托鉢、メコンの夕陽、ナイトマーケットの灯火でまち全体がオレンジに染まります。


 

以上、ぼくの第1回バックパッカーの旅と、東南アジアでおすすめのまちでした。これから旅立つ人の参考になれば嬉しいです。

雨のち晴れ。いつかきっと晴れるよね。

(2016.11.13、2017.01.29リライト)


カオサン通りの過ごし方:バックパッカーの聖地ってどんなとこ?


カオサンって何?バックパッカーであれば知らない人はいないであろう安宿街、カオサン。ぼくも含め、たくさんのバックパッカーがカオサンを訪れ、「バックパッカーの聖地」ってこういうものなのかー、と感じたことでしょう。

最近ではすっかり観光地化し、昔の雰囲気は失われたと言われていますが、それでもやっぱりたくさんの旅人が訪れる安宿街だし、様々な種類の旅人と出会うことができる面白い場所です。ぼくも2回ほどカオサンを訪れましたが、日本を出て旅を始めたばかりの人や、仕事に疲れて旅を始めた人、長くカオサンにとどまる沈没系の人まで、多くの人と出会いました。

そんなわけで今回は「カオサンってそもそも何?」というところから、ぼくのカオサン経験まで、バックパッカーの聖地カオサンロードについて書いてみます。

カオサンの標識。
カオサンの標識。

 バックパッカーの聖地、カオサンロード

 

タイはバンコク、中心となるスクンビットから離れたチャオプラヤ川沿いにある、バックパッカーの安宿街、それがカオサンです。王宮やワットポー、ワットアルンなどが近くにあるバンコクの西側に位置するエリアに位置しています。

近くまで電車が通っているわけではないので多少アクセスは悪いですが、タクシーの運転手ならまず間違いなく場所を知っているので、行こうと思えば誰でもいけます(ただしタクシーのぼったくり注意!)。

沈没地帯といえばネパールはカトマンドゥのタメル地区なんかも有名ですが、やはり元祖沈没地帯として不動の地位を築いているのはカオサンです。みんな「カオサン」と言いますが、これは通りの名前なので、標識にはカオサンロードと書かれています。

 

たくさんの安宿、それに各地へのバスチケットや航空券を扱う会社、チープな土産物屋、パッタイの屋台、それにマッサージ店やバー。昔からたくさんの旅人が訪れ続けた結果でしょう、カオサンはまさに旅人のための通りになっています。

ぼくもここでお土産を買ったりマッサージを受けたりしました。節約志向のバックパッカーが多い通りなので、基本的には土産物屋もマッサージも安いです。特にマッサージは安いからといって質が悪いわけではなく、とても気持ちよかったです。タイマッサージは1回目は少し痛かったりしますが、一度ほぐしてもらうと二回目からはひたすら気持ち良いんですよね。バンコクに行ったらマッサージは外せません。

また、この通りを起点にカンボジアに行ったり、カンチャナブリーに行ったり。バンコク近郊だったらどこに行くにしてもその辺にあるツアー会社のバンを使えば行ける感じでした。カオサンの近くでムエタイ体験もできます 笑

 

この通り、昼も十分楽しめますが、その雰囲気がよくわかるのは夜です。通りでは道沿いのバーでみんなシンハービールやチャンビールを飲み、路上で光るおもちゃを売るニイちゃんが声をかけてきます。通りの両脇に光るネオンと、バーから流れ出る爆音の音楽、それに東南アジア独特の蒸し暑さがバックパッカーの気分を高めてくれます。

 

日本人宿も数件あります。自分はさくらゲストハウスとナット2に泊まりました。どちらも有名な宿です。ぼくはさくらゲストハウスに泊まっているときに、遊びに来ていた日本人からナット2の話を聞き、2度目の訪問で利用しました。

さくらゲストハウスはオーナーが大人になったこともあってか、旅人の中では旅のネタとして有名になってしまっていますが、ナット2は現役で快適な宿です。安くても個室が使えますので、ドミトリーでの人付き合いが苦手だとか疲れている人には特に役立つはずです。

夜のカオサンは昼とは全く違う顔
夜のカオサンは昼とは全く違う顔

 カオサンで出会った沈没系の人々

 

ぼくは旅先で人と出会って話を聞くのが大好きです。自分の知らない世界を知れるんですから。そして他の旅行地と違い、ここカオサンは沈没地帯。沈没している人から話を聞けます。

「疲れた」とか「少しのんびりしたい」とか、諸々の理由で物価の安い安宿街に長居することを一般に沈没と言います。こういう沈没地帯で沈没している人の話は、日本で普通に生活しているとなかなか聞けないものなので新鮮です。

 

日本にいると、大学を卒業したら毎日仕事に行って、そこから定年まで黙々と働き続けるのが普通だと思っていました。実際にそうしている人が大多数だと思いますが、そうじゃない人生を選んでいく人もいるのを目の当たりにしてみると、あらためて人生の多様性とか在り方について考えさせられるものです。

高収入の仕事をして日本で半年稼ぎ、そこからバンコクで半年過ごす人。仕事を辞めて世界一周に出てきた人。夏は日本でダイビングの仕事をして冬の間だけバンコクに滞在する人。ずっとカオサンに居続ける人もいれば、カオサンを中心にしてたまに小旅行に出かける人もいるようでした。カオサンに流れ着いた理由はバラバラですが、そういった違いは抜きにしてお互い気軽に話をして、旅のひとときを共有しています。

また、物思いにふけるようにのんびりとカオサンに滞在する人もいれば、毎晩のように風俗に通う人も(!)居ます。過ごし方はそれぞれ違っても、日本社会で生きることに疲れた感じというか、世捨て人みたいになっている感じは共通していて、アンダーグラウンドの入り口を見た気分になりました。

 

かつてカオサンを訪れた頃、ぼくはまだ働き始める前でしたが、今こうして仕事をしてみると、あの頃の記憶が違った形で思い出されるから不思議です。自分が仕事に疲れていると、「きっとこんな気持ちでカオサンに行ったんだろうな」と想像してしまいます。

カオサンでは違法薬物の話も聞くし、お世辞にも上品とは言えない混沌とした土地柄なんですが、だからこそダメな自分もそのまま受け入れてもらえるような感じがあるんですよね。よそ者ばかりが流れ着いて、みんなどこか人生のレールから外れていて。そんなところに、あそこにいる人たちの共通点があるように思えます。そういった共通点がある人たちがいるからこそ、流れ着いた旅人は長居してしまうのかもしれません。

カオサンの朝。全く別の場所に来たよう。なんだか空虚な感じがします。
カオサンの朝。全く別の場所に来たよう。なんだか空虚な感じがします。

 

ちなみに、ぼくは積極的に沈没したいとは思いません。できれば元気に旅をして、その場その場で笑って楽しんだり、驚いたり、悲しんだりしたいと思っているからです。その一方で、疲れてしまって沈没する人の気持ちに共感してしまう自分がいることも事実です。きっと、ぼくの中にも沈没できちゃう気質は備わっているんだと思います。

 

ピカピカのネオンと快楽、それに寂しげな沈没系の人たち。かつてバックパッカーの聖地と呼ばれたカオサンは、形は変わっても旅人を惹きつけ続けているようでした。沈没や欧米人がたくさんいる場所が嫌いな人もいるかもしれませんが、一度訪れてみても良い場所だと思います。カオサンって不思議な場所です。

 

雨のち晴れ。熱帯の夜に身を委ねてみるのも一興です。